「見た目は美少女、中身はおじさん」だらけのVR空間がカオスすぎた…疑似恋愛にのめり込み、リアルへ発展して破局した男性も

「見た目は美少女、中身はおじさん」だらけのVR空間がカオスすぎた…疑似恋愛にのめり込み、リアルへ発展して破局した男性も

◆メタバース特有の性文化「ジャスト」を目撃

A氏提供のアバター
 そしてメタバースには、規約NGだがバーチャル性行為をする文化があり、「ジャスト」という隠語で呼ばれる。

 さすがに衆人環視の空間で突然ジャストをはじめる人間はいないが、ジャストを求める人々が集まるハッテン場のようなマッチングワールドも存在する。そこに潜入した記者は、偶然にも誘われ、第三者どうしの“ジャスト”を見守ることに……。

 ひとりはドイツ人が操作する美少女アバターで、カタコトの日本語で「だいすき」と言ったり、卑猥な言葉を連発したり、喘いだりしていた。それに対し、相手の美少女アバターはエロアニメのセリフ音源で反応。驚いたのは、双方の美少女アバターに立派な陰茎が生えていたことだ。あからさまな性的演出を繰り広げるかなりカオスな状況。最後にドイツ人が近づいてきて、「ばいばい、へんたいおにいさん」と囁いて去っていった。

 ジャストのほかには、真剣交際を意味する「お砂糖」という関係もある。中身も声もおじさんが多いメタバースで恋愛や性愛はどう成立していくのか。

 メタバースイベントのキャストとしても活動するベテランユーザー・A氏に話を聞いた。

「お砂糖関係のユーザーたちは、自分たちは親友みたいな関係と言い張りますが、裏ではジャストしてると思います。実際に、ジャストをしているところに迷い込んだこともあります。そこでは子持ちの既婚者が10代の学生とジャストをしており、『どう、これ興奮する?』、『これスゴいっす。まじスゴいっす』とお互いに男声で盛り合っていました」

◆美少女おじさん同士の疑似恋愛がリアルにも発展!

 なんともカオスな状況だ。中でもA氏が最も印象に残っているエピソードがあるという。

「とあるユーザー同士の“三角関係”ですね。お砂糖が他の男性とジャストしているという噂を聞いてモヤモヤしていたが、その浮気相手とお砂糖が、メタバース公式のオフイベントでリアルで会って遊んで、そのまま一発ヤッたという話を聞いて心が壊れて破局したという話でした。もちろん、登場人物全員男性で、異性愛者です。リアルでもジャストする人は少ないですが、いるんですよね」

 元々は異性にしか興味がなかったが、VRでのジャストを通じて目覚めてしまう人は少なくないのだそうだ。脳で恋をすれば身体もついてくるのだろうか……? 逆に、別れてしまうことは「お塩」と呼ぶらしい。

「リアルでは仲の良い親友、メタバースではジャストする関係を継続していくことはザラにあります。ただ、オフイベントで、スカートを履いた男性が沈んだ表情でトボトボと歩く姿も見ました。お塩されてしまうことも、あるにはあると思います」

 現実とネットは別。そう考えている人も意外と多いのだろう。男たちが美少女の姿を借りて恋をし、嫉妬し、性愛に沈んでいくこの世界は、救済と地獄が紙一重で同居する、あまりに現代的な魔境だった。

取材・文/モトタキ

配信元: 日刊SPA!

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