◆“顔の好み”よりも“心の相性”で恋をする
恋愛はドキドキで始まり、結婚は安心で続きます。「最初のときめき」にこだわりすぎると、「長く続く穏やかさ」を逃してしまうこともあります。
もし今、“顔以外は完璧”な女性に出会っているなら、一度「恋愛感情がなくても会い続けてみる」という選択をしてみてはいかがでしょうか。3回ではわからない魅力が、5回目、7回目で見えてくることは本当に多いのです。
タイプじゃないと思っていた顔が、ある日ふと「愛しい表情」に見える瞬間があります。そのとき、あなたはきっと“顔の好み”よりも“心の相性”で恋をしているはずです。
<文/山本早織>

◆■「顔がタイプじゃない」の裏にあるもの
ケンタさんが後になって漏らした「あのとき、顔のことさえ気にしなければ……」という一言、他人事とは思えない方も多いのではないでしょうか。目の前に誠実で気の合う人がいるのに、なぜか気持ちがついてこない。婚活に限らず、恋愛でも人間関係でも、この“わかっているのに動けない”感覚は誰にでも覚えがある気がします。山本さんが記事の中でそっと差し込んでいたのが、「顔へのこだわりには、自分の承認欲求や見栄が潜んでいることがある」という指摘でした。「この人を隣に連れて歩いたら、周りにどう見られるか」――そんな無意識のプライドが、目の前にある一番心地よい温もりを、静かに曇らせてしまうことがある。ちょっとドキッとする話です。
◆■アンケートでは人柄が上位、容姿は…
国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査」によれば、18〜34歳の未婚男女が結婚相手に重視するのは、男女とも「人柄」「家事・育児の能力や姿勢」「仕事への理解」だそうです。容姿はこの上位3項目には入っていません。アンケート用紙を前にして冷静に選べば、たぶん多くの人はこの順番になる。それでも、いざ目の前に相手が現れると、なぜか一番上に「顔」が浮上してくる。この“建前と本音の距離”こそ、婚活のいちばんの難所なのかもしれません。
◆■5回目、7回目の顔
ただ、山本さんが言うように「初対面でピンとこない顔」が、5回目、7回目に会うころには「愛しい表情」に変わっていく――そんな不思議な体験も、たしかに人生にはあります。人の顔は不思議なもので、その人の話し方や間の取り方、ふとした優しさが染み込むと、少しずつ違って見えてくる。最初の一枚の写真では映らない何かが、時間のなかで浮かび上がってくる感じでしょうか。「顔がタイプじゃない」と早々に幕を引く前に、あと数回、同じテーブルで向かい合ってみる。それくらいの余白は、持っていて損はないのかもしれません。ケンタさんの静かな後悔が、そう教えてくれている気がします。

【山本早織】
1985年、東京生まれ。アイドル、銀座のホステスなどを経て、現在は恋愛コンサルタントとして結婚したい男女に向けて情報や出会いの場を提供する。「最短成婚成功の秘訣マガジン」をLINEで配信中。公式ホームページ「結婚につながる恋のコンサルタント 山本早織」(Xアカウント:@yamamotosaori_)

