「危ない」「排除アートでは」大阪駅前の更地にブロック 「いけずな感じ」「柵を設置すれば」市民の間で賛否

SNSの議論は「障害者をダシに」と車椅子ユーザー

記者は、工事のあった場所で大阪市民に話を聞いた。

50代の団体職員の女性は、この光景を「ちょっといけずな感じ」と表現した。また工事の理由のひとつにホームレスの対策として行ったという市の説明に「ショックを受けた」と話す。そして、SNSで言われている排除アートの指摘には、

「多様性がなくなって、きれいなとこばっかり増えて、なんか私が知っている大阪はもっと優しいところだった気がします」

と話した。

車椅子に乗った50代の無職の男性は、「車椅子の人はどうするん」といったSNS上の議論は「障害者をダシにして、腹が立つ」と怒った。この場所は元々段差があるため、「車椅子で通れる路面ではなかった」と話し、

「文句ばっかり言っている奴は、俺らのことをダシにして言うているだけ」

と批判した。ブロックの設置は「どっちでもいい」と話す。

一方で、ブロックに肯定的な意見も。20代の男子大学生は、

「(今回の工事は)管理者の適正な使用だと思う。やるのであれば、もっと人が入れないように、柵を設置すればよかったのでは」

と話した。

また、大阪市に拠点を置き、生活困窮者やホームレス支援を行う認定NPO法人Homedoorの川口加奈代表にも話を聞いた。

「大阪市内では、公園のベンチに仕切りが設けられるなど、長時間の滞在や横になることを難しくするデザインを見かけることがある。こうした環境は、行き場を失った方にとって居場所がさらに限られてしまうという側面もあり、複雑な思いがある」

ただ、今回の大阪駅前の整備は、「駅前では通行の安全確保や不法投棄、自転車対策など、さまざまな課題への対応と認識している」とした上で、

「公共空間を安全で快適に保つことは大切。同時に、困難を抱える方が相談や支援につながれる環境づくりも進めていくことが重要です。大阪市では複数人部屋といった一時宿泊施設が中心ですが、共同生活が難しい方もいるため、多様なニーズに応じた支援の選択肢も必要だと考えている」

と話した。

「たこ焼きのオブジェ置くぐらいしか」横山市長も言及

横山英幸大阪市長は7月24日、自身のXを更新し、この話題に言及。

「不法投棄や自転車放置等が重なることで苦情や通報も多く寄せられその都度対応。しかし状況が改善されなかったため当該エリアへの侵入防止対策として今回の施工が実施されました」

と工事の理由を説明した。

現場の構造について「何らかの活用策を考える場合でも当該地は通路ではなく先は行き止まりとなってます」と触れ、「人通りも非常に多く、交差点の奥にはバス停もあるため、当該地の活用次第では都心部の道路交通、歩行者交通に対し渋滞や事故などの深刻な影響も懸念されるため、安易に人を招き入れる構造にすることは安全上大きな懸念がある」と理解を求めた。

その上で、「良くも悪くもこれだけ注目を集めてしまった」といい「いっそ視認性を確保しつつパブリックアートを設置するなどさらなる活用案も検討するよう指示をしています」と明かした。

横山市長の私案として「わたしではたこ焼きのオブジェ置くくらいしか頭に浮かばないのですが、いい意味でシンボルスポットになれるよう関係者と協議していきます」と投稿した。

配信元: J-CASTニュース

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