
私たちの身の回りにある植物には、驚くほど難しい漢字表記がたくさんあります。普段はカタカナやひらがなで目にする植物たちも、漢字で見るとまるで別物? 身近な植物をテーマにした「難読漢字クイズ」をお届けします。
ガーデンでも大人気!「来路花」ってどんな植物?

実際に育てていても、漢字で表記されると案外分からない植物も多いもの。普段呼んでいるのとは違う名前があったり、意外な漢字表記があったり、植物の漢字も面白いものです。
そんな植物の漢字表記の中から、身近な植物に関するものをクイズで出題!
今回のお題は「来路花」。あなたはこの漢字が表す植物が分かりますか?
ヒント
種類豊富で育てやすく、ガーデンでも大活躍。主に夏らしい真っ赤な花が咲く種類を指します。
正解は…
↓
↓
↓
↓
サルビア(サルビア・スプレンデンス)

サルビア・スプレンデンスの基本データ
学名:Salvia splendens
科名:シソ科
属名:アキギリ属(サルビア属)
原産地:ブラジル
和名:ヒゴロモソウ(緋衣草)
別名:サルビア
英名:scarlet sage、red salvia
開花期:6月~11月中旬
花色:赤、ピンク、白、紫、複色
形態:一年草
草丈:20~50cm
世界に900種以上があるとされ、ガーデンプランツやハーブとしてもおなじみの花、サルビア。一年草、宿根草(多年草)、低木など、さまざまなタイプがあり、花色や花姿も多様に揃います。その中でも代表格として親しまれているのが、夏に真っ赤な花を咲かせるサルビア・スプレンデンス。一般にサルビアといえばこの種類を指すことが多く、ヒゴロモソウ(緋衣草)という和名もこの花に与えられたものです。「来路花」という漢字表記でも、基本的にはサルビア・スプレンデンスを表します。

サルビア・スプレンデンスの開花期は6月~11月中旬と、長期間観賞できます。耐暑性が強い一方で耐寒性が弱い、日本では一年草として扱われるサルビアです。花色は代表的な朱赤のほか、品種改良によりピンク、白、紫、バイカラーの品種なども登場しています。

サルビア・スプレンデンスは花穂を立ち上げて、下から順に咲きあがります。花穂には筒状のガクがつき、その中から飛び出すようにシソ科らしい唇形花が咲きます。花自体は1日ほどで落ちてしまいますが、ガクの部分も色鮮やかで花が終わっても残るため、長く楽しめるのも魅力です。葉は幅広の卵形で縁にギザギザとして鋸歯があり、濃い緑色。日本では基本的に矮星種が流通しているため、草丈は20~50cmですが、原産地の野生種は1mを超えることもあります。

サルビアの種類は非常に豊富にありますが、青紫の花穂がまっすぐに咲くサルビア・ネモローサや、爽やかな青や白の花が咲くブルーサルビア(サルビア・ファリナセア)、赤や白の可憐な花が長期間楽しめるチェリーセージ(サルビア・ミクロフィラ)、秋にビロードのような紫の花が咲くサルビア・レウカンサなど。ハーブのセージとしておなじみのコモンセージ(サルビア・オフィシナリス)もよく利用されます。いずれも丈夫で育てやすいので、初心者にもおすすめです。

サルビア・スプレンデンスは丈夫で手がかからず、観賞期間が長いため、公園などの植栽でも活躍。一面に真っ赤な花が咲く姿は遠目にもよく目立ち、圧巻の花景色を作ります。

サルビア・スプレンデンスは日なたを好みます。水はけが悪いと蒸れて枯れてしまうことがあるので、水はけ・風通しのよい環境で育てましょう。植え付けの適期は4月中旬~6月、または8月中旬~9月。たくさんの苗を植えて面で見せる植栽にする場合は、5月頃に種まきをして育てるとコストが抑えられます。
水切れすると下葉が落ちてしまうことがあるので、水やりは土が乾いたらたっぷりと与えましょう。開花期間が長いため、適切に追肥を与えると株の勢いが持続します。株の体力を維持するため、開花期間中はこまめに花がら摘みを。花がら摘みの際は花穂ごと切り取ると、下から脇芽が伸びて再び花が咲きます。真夏に生育が止まったら、切り戻しをして株をリフレッシュさせてもよいでしょう。

「来路花」の由来とは?

サルビアの漢字表記「来路花」の由来ははっきりとは分かりませんが、海外から渡来した花という意味でこの漢字をあてたという説があります。和名のヒゴロモソウ(緋衣草)は、鮮やかな花姿を緋色の衣をまとった姿に見立てたものです。
サルビア・スプレンデンス(Salvia splendens)という学名は、ラテン語で「健康」「安全」「よい状態」を意味する「salvus」と、「立派な」「光沢ある」を表す「splendens」に由来。サルビアの仲間の一部が、古代から薬草として治療に利用されていたことにちなみます。英名のセージ(sage)もよく使われますが、こちらも「salvus」に由来する言葉です。

