◆車内で通話「目の前にうるさい女がいる」
「次にスマホの着信音が鳴り50代くらいの男性が電話に出ました。すると『その件については君に任せていただろう、何をやっているんだ』『あとは会社でゆっくり話を聞かせてもらう』と電話口で怒鳴っていて。電話を切ったところで『車内での通話は控えてください』と念を押すと『それくらいわかっている、かかってきたのだから仕方がないだろ』と彼は開き直りました」
50代くらいの男性が「目の前にうるさい女がいるからイライラする」と愚痴ったので絵里子さんは「そんなこと言われる筋合いはない」と反撃したのだとか。
彼はよほどイライラしたのか足を大きく揺らし始めたそう。
「今度は、私ではなく隣に座っていた小学校高学年くらいの女の子を睨み始めました。相手はいかにも大人しくて何も言い返してこなそうな様子。彼女はスマホを見ていただけなのに『電波が心臓に悪いだろ』と50代くらいの男性が大きな声で怒鳴ったのです。私が『スマホを見ているだけで何も問題はないでしょ』と小学生をかばったけれど、50代くらいの男性は『車内ではマナーを守れよ』と再度怒鳴り散らしました」
絵里子さんが「マナーを守っていないのはあなたの方でしょ」と注意すると小学生が泣き出したのだとか。それでも50代くらいの男性は「おい!何か言ったらどうなんだ」と小学生を責め続けたそう。
◆動画を撮り出すと大慌て
「私が何を言っても効果がありませんでした。そこで思い切って『あなたの悪事を記録するわよ』と言ってバッグからスマホを取り出し、その様子を動画に撮り始めたんです。すると、さすがにばつが悪かったのか、50代くらいの男性は慌てて立ち上がり、逃げるように車両を変えました」
絵里子さんが空いた席に座ると小学生が泣きながら「ありがとうございました」とお礼を言ってきたのだとか。「とても怖かったです」と話すので「そうでしょう、毎日あんな感じなの?」と聞くと小学生は頷いたそう。
「彼女は『相手の態度が悪いと思っても怖くて何も言えなくて、ただ我慢するしかなかった』と話してくれました。『お姉さんが色々注意してくれてスカッとした』と笑顔を見せてくれて。私は自らの毅然とした態度を褒められて、やりすぎではないかと感じていたけれど、きちんと注意して良かったと思いました」
公共交通機関を利用するならきちんとマナーを守ってほしいですね。今回のように周りの迷惑を顧みず身勝手な言動を繰り返す人は少なからずいるでしょう。通勤通学となるとほぼ毎日乗車することになるので、周りに迷惑をかけないようにしたいものです。
<取材・文/菜花明芽>
【菜花明芽】
ライター。ゾッとする実録記事を中心に執筆中。カフェでのんびり過ごすことが好き。

