円安で日本円の価値はどう変わった?
モノの値段が上がっていること(インフレ)に加えて、もうひとつ、お伝えしておきたいことがあります。それは、日本の通貨「円」が値下がりしていること、いわゆる「円安」です。
いま、1ドルの値段は157円(2026年3月時点)ほどです。でも、10年前は115円でした。そう聞くと、ドルが値上がりしたように思えますが、円のほうから見れば、これは36パーセントの値下がり。つまり、それだけ円の価値が下がったのです。


その理由としては、日本という国の力が落ちてきていることなどがあります。日本人としては悲しく残念ですし、なんとか盛り返してほしいところではありますが、自分の資産を守るには、そんなことは言っていられません。
たとえば、10年前に銀行に100万円を預けていれば、わずかな利息がついて、現在100万ちょっとになっているでしょう。でも、もしドル建ての定期預金に預けていたら? その100万円は、たとえ利息ゼロだったとしても、いまごろ136万円になっています。
そうなんです。「現金・預金ではお金が減る」というのは「〝日本円の〟現金・預金ではお金が減る」という意味でもありました。
資産をドルなどの外国通貨(外貨)でもっておくことも、運用のひとつの方法です。なかでも「世界の基軸通貨」と言われるアメリカドルは、手元の現金・預金(日本円)を移す先として、ぜひ検討していただきたい候補になります。
ドル建ての定期預金もありますし、アメリカ企業の株式や投資信託を買うことも、実は、資産をドルで保有することを意味しています。
もちろん、そこにはリスクがあります。ただ、アメリカドルに対して、この15年ほど日本円はずっと下がる傾向にあることはたしかです。そして、今後もしばらくは続くだろう……とも言われています。
もし1ドルが200円になったら、いまの日本円の価値は4分の3になります。そうなる未来のことも少し想像してみて、どうすればあなたの資産を守り、増やしていけるかを考えていただければと思います。
お金の知識をアップデートしよう
たしかに、かつては銀行預金だけで十分にお金を運用できている時代もありました。またそんな時代が来たらいいな、とわたしだって思います。
でも、残念ながら、いまは違います。いつまでも過去の情報にしがみついていると、どんどん時代に取り残されて、浦島太郎になってしまいます。
実際のところ、お金の知識が「時代遅れ」になっている方は多いです。まるで、いまだにガラケーしか知らない人のように……。なかには、ポケベルで止まっている人もいらっしゃるかもしれません。
そろそろスマートフォンにしませんか?
携帯電話のように、お金の知識もアップデートしましょう。そうでないと、あなたの未来が危うくなります。
次の記事では、「投資はギャンブルではない」理由について紹介します。
※本記事は、書籍『50代から始める お金と一緒に長生きするための おとなの投資教室』より一部抜粋して構成しています。
※記事中の情報・金額は2026年3月時点のものです。
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