なぜインテリア好きは部屋に「ムダな椅子」を置くのか?実は生活が豊かになる”心の仕掛け”があった

なぜインテリア好きは部屋に「ムダな椅子」を置くのか?実は生活が豊かになる”心の仕掛け”があった

おしゃれなリビングの端に、なんだかステキな椅子が置いてある――。

ご飯を食べるとき用のチェアのことではありません。ソファのことでもありません。ソファのすぐ横や、テレビ台の隣とか、そんなところに忽然と置いてある、ミステリアスな一人掛けの椅子のことです。

この椅子のことを「アクセントチェア」と呼びます。これがとてもオススメなんです。

とはいえ、インテリアが好きな人は、どうしてこんな”ムダなもの”を置くのでしょうか。結論から言うと、そこに大した理由はありません。しかし、アクセントチェアはとても”楽しいもの”なのです。

リグナの公式HPより
「別にいらないのでは?」「椅子なんて人数分があればいい」と思う人も多いでしょう。でも、このようなインテリアを買うよう人は、根本的に頭の中で考えていることがすこし違います。

理屈が分かると、見えるものが変わってくる。それがインテリアの世界です。インテリアファンたちは、どんな視点でアクセントチェアをエンジョイしているのか。今日は「趣味人の世界」を少し覗いてみましょう。

◆■アクセントチェアは、家族が少なくても置く

リグナの公式HPより
実はアクセントチェアは、別に家族が多いから必要に迫られて置いてるわけではありません。人数分ちょうどの椅子を用意しようとか、来客に備えて多めに椅子を用意しようとか、インテリア好きはそんな殊勝なことを考えていません。家族分の椅子が足りていたとしても置くし、なんなら一人暮らしでもソファにアクセントチェアを足します。それがインテリア好きです。

そもそも、アクセントをつけるためのチェアだから、アクセントチェアと呼ばれます。お部屋にアクセントをつけるために、実際に必要かどうかとは関係なく「プラスアルファで」追加する椅子のことをアクセントチェアと呼ぶのです。

なんでそんなものを置くのかというと、「楽しいから」にほかなりません。インテリアとは、便利さと楽しさとを両立させるもの。メインのソファはどうしても実用性が優先になって、ついつい無難なもの選びがちです。ようするに、ソファでは遊びにくいのです。

その点、アクセントチェアは気楽です。実用性はメインのソファでまかなえているので、プラスアルファのアクセントチェアは割と自由に選べるんですよね。見た目100%で選んでもいいし、ゆったりくつろげるデザインを選んでもいい。趣味人にとってこれは嬉しいことです。

生活に必要なものを買うのも大切ですが、そうじゃないところが趣味の領域です。やらなくていいことほど楽しいのです。義務として買うのではなく、純粋な喜びのために買う。アクセントチェアは、インテリアコーディネートの中で選ぶのが一番楽しいアイテムと言っても過言ではありません。

◆■アクセントチェアは、大義名分があるから置く

リグナの公式HPより
アクセントチェアには、もう一つ嬉しいことがあります。それは「座れる」こと。……いえ、決してバカにしてるわけではなく、ただのオブジェとは違い、座れるという「大義名分」があるのは、とても大切なことです。

インテリア好きな人間のことを、なんだか遠くにいる異質な存在だと思うかもしれませんが、興味の対象が偶然インテリアだっただけの、ただのオタクです。

主語がデカくて恐縮ですが、オタクはコレクションを集めたい生き物です。インテリアオタクだって同じです。コレクションを集めたいのです。家具がいっぱい欲しいのです。

だからといって、リビングにテーブルを2個も3個も置けません。スペース的に無理だし、意味不明な空間になります。だけどアクセントチェアならば足せるのです。サイズ的にも無理なく取り入れられるし、誰かが座るんだろうなと想像させられます。

前述の通り、アクセントチェアは必ずしも実用性のためだけに買っているわけではないのですが、実用性のために買っているんだろうなと思わせることはできるということです。なら買ってもいいですよね。

スニーカーオタクが「ちゃんと履くから!」といって靴を買い足すのと同じです。ラーメンオタクが「野菜入っててヘルシーだから!」と二郎系を食べてるのと同じです。インテリアオタクは「座れるから!」と言いながらアクセントチェアを買うのも同じなのです。

実用性は大義名分になるのです。役に立つならお許しできるのです。何に許されるのかはよく分かりませんが、おおむね自分の心でしょう。良心の呵責を気にせず、合法的に、まあ別になくてもいい椅子を買えるのです。ありがたいですね。

生活に必要な家具をそろえることも大切ですが、それはそれとして、ただ足したいから足す。そんな家具とのふれあい方も知ってみて頂けましたら嬉しいです。


配信元: 日刊SPA!

あなたにおすすめ