【大阪・谷町六丁目】10歳の自分と交わした約束。名店での猛修業を経てオープンした「ma journée(マジョルネ)」が提案する、日常に寄り添うフランス菓子

大阪のオシャレな個人店が点在する谷町六丁目エリア。その一角に、思わず毎日のぞきたくなるチャーミングなパティスリーが誕生しました。お店の名前は「ma journée(マジョルネ)」。フランス語で「私の日常」を意味する言葉です。

ma journée(マジョルネ)の外観

「お菓子を特別な日の贅沢品にするのではなく、当たり前にある日常の『おやつ』として楽しんでほしい」。そんな温かい想いが込められた同店ですが、そのショーケースに並ぶお菓子の背景には、若き女性オーナーシェフ、棚瀬美里さんの並々ならぬ情熱とストイックな職人ストーリーが隠されていました。

10歳の人生計画表を現実にした、30歳での独立劇

シェフの棚瀬さんは岐阜県出身。実は、幼少期に書いた人生計画表に「30歳でケーキ屋さんを始める」という夢を掲げていたそう。その約束を現実のものにするため、歩んだ道のりはまさに怒涛のひとこと。

ma journée(マジョルネ)のオーナー

専門学校を卒業後は大阪の名店「パティスリーアクイユ」で8年間みっちりと基礎を磨いたのち、ワーキングホリデーで単身フランスへ。ベルサイユの街に住みながら、東京の超有名店「パリセヴェイユ」のフランス店で早朝から夜遅くまで激しい修業の日々を送りました。

ma journée(マジョルネ)のケーキ

帰国後はさらに独立へのピッチを上げ、北摂の名店「パティスリーアテール」でフルタイムのアルバイトとして働きつつ、夜や休日にはレストランパティシエとしてのダブルワークを敢行。

ma journée(マジョルネ)のケーキ

「大好きなモノづくりのためなら、寝る時間さえ確保できればどれだけ働いても苦ではない」と、自ら過酷な環境へと飛び込み、10歳の自分が描いた通りの「30歳での独立」を見事に勝ち取ったのです。

ma journée(マジョルネ)の内観

歴史あるフランス伝統菓子を、頭で考えずに「美味しい!」と言えるおやつに

専門学校時代にフランス伝統菓子の長い歴史に魅了されたという棚瀬シェフ。ワーホリ時代、現地の人々が日曜日には家族と過ごすために完全オフを取り、お菓子を生活の一部として当たり前に楽しむ姿に深い感銘を受けたと言います。

ma journée(マジョルネ)のケーキ

「ma journée」のショーケースを彩るのは、サントノーレやミルフィーユといったコテコテのフランス伝統菓子がベース。フランス菓子というと「複雑で濃厚」というイメージを持たれがちですが、シェフのテーマはあくまで『おやつ』です。

ma journée(マジョルネ)のケーキ

「作り手としての複雑な製法や手間は、お客様には見えなくていい。これはチョコのケーキ、これはキャラメルのケーキ、と一口でパッと主役の味が伝わって、頭で難しく考えずにただ『美味しい!』と幸せになれるシンプルさを一番大切にしています」。

ma journée(マジョルネ)の内観

現在、お店は11坪ほどのコンパクトなスペースですが、毎朝11時のオープンに向けて並ぶ点数は圧巻。シュークリームやプリンを含む生菓子が約13種類、さらにオーブンをフル回転させて焼き上げる焼き菓子にいたっては15〜16種類以上が並びます。

ma journée(マジョルネ)のケーキ

これらの製造・仕込みはすべて棚瀬シェフがたった一人で行っています。「楽しくなっちゃって、毎週のように新しいメニューを追加してしまうんです」と無邪気に笑うシェフですが、今後はさらにフランス仕込みのクロワッサンなどのパン(ヴィエノワズリー)やホールケーキ、季節のギフトも強化していきたいとのこと。

ma journée(マジョルネ)の内観

小さな空間にぎゅっと詰まった底なしのバイタリティには、ただただ脱帽するばかりです。

配信元: ufu.(ウフ。)

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