「お姉ちゃんは行けたのに……」進路を否定され、理不尽な理由で高校中退に追い込まれた悲劇
家庭崩壊のしわ寄せは、最も理不尽な形で、当時高校受験を控えていた女性の進路へと襲いかかりました。
家の中が常に張り詰めた空気の中、女性は受験勉強に全く集中することができなかったと言います。元々の学力があまり高くなかったことも重なり、残された進学先の選択肢は通信制の高校のみでした。

そこで「せめて通信制の学校のなかから、自分の行きたい場所を選びたい」と考えた女性。ですが、受験予定の高校の候補を父親に見せたところ、返ってきたのは、父親からの理不尽な怒鳴り声でした。
「お姉ちゃんは行きたい高校を選んで行けているのに、どうして私は自分で選んだだけでどなられるんだろう」。そんな消えない不条理な想いを抱えたまま、女性は実家から、かなり離れた高校に往復1000円の交通費を自腹で払って通うことになりました。
お小遣いなども一切もらえなかったため、女性は幼いころから貯めていたお年玉を切り崩しながら通学していたと言います。
そんな中、父親からさらに「1万円を貸してほしい」と頼み込まれた女性は、なけなしのお金を貸したものの、約束の返済日になってもお金が戻ってくることはありませんでした。
度重なる家庭内のストレス、そして自分のお金が減っていくことへの強い不安に、女性の心身は限界を迎えてしまいます。 「もうこれ以上は耐えられない」。そう感じた女性は結局、せっかく入った高校も中退せざるを得ない状況に追い込まれてしまったのです。
スマホの履歴から親が気づいた異変……どん底の経験を経た女性の今
どうにかしてこの生き地獄のような生活から抜け出したい——女性にとって「いつかお金をたくさん貯めて、絶対にこんな家から引っ越してやる!」と未来を想像することだけが、唯一の心の支えでした。
実際にスマホで「この年齢でも働ける場所」を検索し、必死に仕事を探していたと言います。

ところが、そんな女性の行動はあるとき、親に知られてしまいます。スマホの機種変更をする際、これまでの検索履歴を親に見られてしまったのです。
娘が家から抜け出すために、仕事を探している……そんな事実を突きつけられた両親は女性に対し「仕事はしなくていいよ」と優しい言葉をかけてきたと言います。さらに父親の態度も少しずつ変化し、その頃からまじめに働き始めるようになったそうです。
現在は自身の知識も増え、思春期のころほどには深刻に悩むこともなくなったという女性。ただ、当時経験した過酷な体験は今も胸の奥に深く残っています。
「うかつにお金関連のものをなめてかかっちゃダメ」という大きな教訓を、女性は父の姿から学びました。
(文:ママテナ編集部マネーチーム)
※この記事は、ママテナ編集部マネーチームが2026年8月、「お金にまつわるトラブル」をテーマに実施したアンケート(インターネット回答)に寄せられたエピソードを元に作成しています。
※写真はイメージで本文とは関係ありません。
