
今回ご紹介するのは、過去に大きな反響を呼んだ実録エピソードから、まさにそんな満員の新幹線で立ち客となった家族が起こした騒動の話。周囲を巻き込むほどの“座りたいアピール”は、居合わせた乗客をどんな気分にさせたのでしょうか。
記事後半では、昨年のお盆の混雑状況をあらためて振り返ります。乗車率がピークに達したのは、いったい何日だったのでしょうか?
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◆【エピソード1】新幹線の車内をギスギスさせる迷惑家族

北原夏江さん(仮名)は年に2、3回、帰省のために新幹線を利用している。雪国では雪の影響で遅延や運休が発生することも珍しくないが、慣れている乗客は「また遅れてるね」と受け入れる雰囲気だという。
しかし、北原さんが乗車した新幹線はダイヤ通りに発車したものの、運休した前の列車に乗れなかった親子連れが乗り込んできたことで車内の空気が一変した。
「その一家は、スマホに夢中の父親とギャルっぽい茶髪の母親、小学生くらいの兄弟2人で私の座席の隣に立っていました」
車内では静かに過ごすのがマナーだが、立っている子どもたちは大騒ぎした。
「兄弟は終始『つ~か~れ~た~! 座りたい~!』とうるさく、他のお客さんの座席のひじ掛け部分に座ったり床に座り込んだりやりたい放題でした」
さらに困ったことに、母親までもが周囲の乗客に対して不満をアピールした。
「母親が座っている人たちをチラチラ見ながら『普通は子どもを座らせるよねぇ?』と言い始めて。父親は我関せずといった感じで、ずっとスマホでゲームをしていました」

「みんな長旅で疲れているし、私も席を譲りたくなくて……。それに、座っている人はそもそも指定席代を払っているので」
車内には他にも子連れの乗客がいたが、多くは静かに過ごしていたという。
「他にも子連れの方は乗っていましたが、大体みなさん静かにしていましたよ。たまに赤ちゃんが泣いたり幼い子がぐずったりといったことはありましたが、そのたびに親があやしたり静かにさせようとしているのが分かるので、嫌な気分にはなりませんでした」
◆「ほらあそこ空くよ!」と席が空くたびに周囲を牽制
問題の家族の騒動はそれだけでは終わらなかった。子どもたちはさらにヒートアップ。周囲への配慮はまったく見られなかった。「その後、兄弟はイヤホンもせずYouTubeを観たりゲームをしたりと大迷惑でした。父親はその間やはり注意もせず、自分だけイヤホンをして騒音をシャットアウト。母親は座れないことへの不満を垂れ流し続けていました」
また、車内で席が空くたびに、母親は露骨に席を確保しようとアピールを続けた。
「途中の駅で降りる人を見つけるたびに母親は『あ! ほらあそこ空くよ! よかったね!』と、他の人は座るなアピールをしていました。ただ、立っている場所からは遠く、もちろんすぐそばの人に取られていましたが」
父親もスマホから顔を上げ、座るチャンスを狙っていたという。だが……。
「一家のいる位置から数列前の席がようやく空いた時も『やっと座れるじゃ~ん! よかった!』と周囲にアピールしていましたが、近くに立っていたおばあさんが何も聞こえなかったかのように座ったので内心スカッとしましたね(笑)」

