
◆求められているものに、自分の要素をひとつプラス
――CMオーディションを勝ち抜く上で、意識されていることはありますか。小倉:CMオーディションには絵コンテがあって、そのイメージに合う人が受かっていくと思うんですけど、その枠にハマりすぎても自分らしさがなくなってしまいます。なので、ディレクターやクライアントさんが求めているものに、プラスして自分の要素を一つ持っていけたらといつも思っています。
表情や相手との掛け合いもそうですが、僕は結構「形から入る」のが好きで、衣装や小道具、眼鏡なんかにもこだわりがあって。ちょっと違うなと思ったら、オーディション当日の朝でも古着屋さんやスーツ屋さんに買いに行って臨みます。
――オーディションに挑んだ際の具体的なエピソードをひとつ。
小倉:三菱地所さんのオーディションの時は、朝からスーツ一式を買っていきました。普通のスーツしか持っていなかったので、三菱地所さんというイメージに合いそうな、ちょっと仕事ができそうなスーツを買おうと思って。全部自腹ですけど(笑)、受かれば次につながると思ってやっています。
◆新人「森くん」からツンツン、モヒカンヘアのロッカーまで

小倉:たとえばサラリーマンの役などは、僕は一般企業に就職した経験がないので、正直手探りな部分もあります。なので、普段から人間観察は無意識にしていますね。駅のホームや、夜疲れて帰る会社員の方を見てトレースするのが結構好きなんです。ただ、今の若者ってすごく多様化しているので、クライアントさんやディレクターが描いてくる絵コンテのキャラクター像を信じて、ありのままやることで「共感を得られる社会人感」が出るんだろうなということも大切にしています。
――JTのCMで演じられている「森くん」も、一見普通の会社員のキャラクターですが、とても人気が高いです。
小倉:本当にありがたいことに、「あれ、うちの会社にもいるよ」「部下にいるよ」って言っていただけることがあります。なんだか見ていて笑っちゃうし、ほんわかできるって。ビジュアル的にすごく目立つわけじゃないのに心に残るというか、そこはすごいなと自分でも思います。
――個人的には、今年の3月から出演されている「野菜生活100 smoothie」のスペシャルムービー「ファイト・スタイル」篇の青年も好きです。かわいいキャラクターとも共演されていますね。
小倉:僕も好きです。撮影現場では色の塊を置いているだけで、実際のキャラクターの姿は見えていないんですけど、出来上がった映像を見るとすごく合っていて。かわいい子たちと共演できているなと嬉しくなりました。
――小倉さんが演じた個性的なキャラクターと言えば、成田凌さんと共演しているSAMSUNG「Galaxyシリーズ」の、ツンツンとしたモヒカンヘアの青年も注目を集めました。
小倉:あれ、地毛なんですよ。
――そうなんですか!?
小倉:完全な地毛です。多分今もできるんじゃないかな。

