◆母親の絶叫と子供の泣き声
「うおおお! ラストォォォ!」男の子が叫びながら座席の上でピョンピョン跳ね、Nintendo Switchを振り回した。その腕がテーブルのペットボトルを強く弾き飛ばしたのだ。
キャップが緩んでいたのか、大量のジュースが母親のズボンにふりかかった。
「ちょっと! なにしてんのよー!」

「怒られて大声で泣きじゃくる息子と、濡れてびちょびちょのズボンで『もー! 最悪!』とヒステリックに叫ぶ母親。その姿が滑稽でしたね……」
車掌が駆けつけ、タオルで後始末をする親子の姿を横目に、佐藤さんは「君たちが招いた結果だよ」と、心の中でつぶやいたのだった。
<文/藤山ムツキ>
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◆■2026年のお盆、新幹線の混雑ピークはいつ?

今年のお盆期間(8月7日〜16日)、下りのピークは8月8日(土)でしたが、これから迎える上りのUターンラッシュは8月15日(土)・16日(日)に集中する見込みです。JR東日本の予測(7月24日情報更新)によると、両日とも午後の首都圏行き新幹線が最も混雑する一方、13時頃までに首都圏へ到着する列車は自由席にも比較的余裕があるとのことです。
また、東海道・山陽新幹線「のぞみ」は、お盆期間中、全席指定席で運転されているため、「自由席なら何とか乗れるだろう」という作戦は通用しません。指定席特急券は乗車日1か月前の午前10時から発売されており、Uターン日の指定席がまだ取れていない方はこまめに空席照会をチェックしたいところ。
ただし、完全に逃げ道がないわけでもありません。ピーク期の「のぞみ」でも、自由席特急券を持っていればデッキ等での乗車は可能です(着席はできず、混雑時は希望の列車に乗れない場合もあり)。また、通年全席指定の「はやぶさ」「こまち」「かがやき」などでは、指定席が満席のときに「立席特急券」が発売され、デッキ利用で乗車できます。ピーク日しか動けない方は、こうした選択肢も覚えておくと安心です。有給休暇を組み合わせてピーク日を外せる人は、少しうらやましくもありますね。

ではなぜ、素直に指定席を取らないのか。休みがギリギリにならないと予定が立たないこともありますし、何より「朝◯時に起きて◯時の列車に乗らないと」というプレッシャーが苦手なのです。多少ツラくても、自分のペースで動ける自由席派。ちなみに夏場はバイクやマイカーで帰省することも多いですね。渋滞にハマっても、座っていられるだけマシというものです。
混雑を避ける工夫はいろいろあれど、乗ってしまえば同じ車内。今回のエピソードのように、周囲への配慮を欠いた乗客と居合わせてしまうこともあります。せめて自分だけは、周りに迷惑をかけない乗客でありたいものです。

【藤山ムツキ】
編集者・ライター・旅行作家。取材や執筆、原稿整理、コンビニへの買い出しから芸能人のゴーストライターまで、メディアまわりの超“何でも屋”です。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』『10ドルの夜景』など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ』シリーズほか多数。X(旧Twitter):@gold_gogogo

