労務問題はカビのように広がる…経営者が見落としがちな労務リスクを根こそぎ除去し経営改善につなげる「MCRIサイクル」とは【社労士が解説】

労務問題はカビのように広がる…経営者が見落としがちな労務リスクを根こそぎ除去し経営改善につなげる「MCRIサイクル」とは【社労士が解説】

労務問題を経営改善につなげる「MCRIサイクル」

山下顧問:報告の受け方を変えることが第一歩ですが、それを継続的な改善につなげる考え方も必要ですね。私は「MCRIサイクル」という考え方で労務に向き合うことをお勧めします。

加藤社長:MCRI? PDCAみたいなものですか?

山下顧問:経営労務に応用したものです。M(測定)、C(統制)、R(報告)、I(改善)の4つです。

まず、労務の状況を数値で把握する。次に、ルールや制度で統制する。それを経営会議で報告する。そして、問題があれば改善する。この4つを意識して回し続けることで、カビを根から除去し、労務が経営の一部として機能していきます。

加藤社長:今日の「3つの観点で報告」は、その「R(報告)」の部分ですね。

山下顧問:そのとおりです。まずは報告から始めて、徐々に測定や統制の仕組みも整えていけばいい。一度にすべてを変える必要はありません。

たとえば測定については、労働時間を例に考えるとわかりやすいでしょう。何を測るべきか、どうデータを取るか。統制については、長時間労働を是正するという経営の意思を、制度と現場の運用にどう反映させるか。報告については、今日お話しした3つの観点で整理する。改善については、PDCAを回し続けるこの4つの視点を持つだけでも、労務への向き合い方が変わります。

加藤社長:わかりました。次回から、その3つの観点で報告をお願いします。そして、この4つの視点を意識して、労務に取り組んでいきましょう。

林労務責任者:承知しました。まずは、今日挙げた問題を3つの観点で整理して、次回報告します。

金山 杏佑子

社会保険労務士事務所ヨルベ

代表社会保険労務士

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