「子ども用自転車の12インチは3歳ごろから、14インチは3歳半から4歳ごろ、16インチは4歳半ごろからが適正サイズですが、メーカーやブランドによっても異なります。購入の際には、足が地面にキチンとつくか、ハンドルに無理なく手が届くか、ブレーキレバーの握りやすさはどうかなどをチェックしましょう。ハンドルが長過ぎると両手が左右に開きすぎて、小さい子には扱いづらくなるので注意してくださいね」(遠藤さん 以下同)
最近は玩具店やネットショップで子ども用自転車を購入する人が増えているようだが、心配はないのだろうか?
「玩具店やネットショップでは、ブレーキなどの調整や整備を行わずに出荷されることも多いので、安全面で疑問が残ります。ただ、子ども用自転車でもBAAなど安全マークが貼付されているものがあるので、迷ったときには安全マークを基準に選びましょう」
また、子ども用自転車を購入する以前に、バランスバイク(ペダルなし自転車)を購入するケースも増えているのという。
「バランスバイクはブレーキがないので公道を走れません。練習は公園などで行いましょう。勢いをつけてどんどん走らせたい場合は、サイクリングロード(駒沢公園、週末の外苑周辺、皇居周辺など)を利用するのがオススメです。子どもに進む方向を守って走る、急に方向転換をしないなど指導することが大切です」
安全に走行するには、自転車の交通ルールも押さえる必要がある。遠藤さんに、特に子どもに伝えておくべき内容を聞いてみた。
「自転車は軽車両なので、一時停止などはクルマと同じように守らなくてはいけません。信号のない交差点もすべて一時停止、徐行が必要です。一時停止、徐行を守らないために起こる事故も多いのです。また、子どものヘルメット着用は親の努力義務。転倒時に頭を守るためにもヘルメットは大切です」
自転車の交通ルールは道路交通法や都道府県の条例で定められており、罰金や懲役の対象にもなる。ルールは様々なサイトで紹介されているが、なかでも政府公報オンライン「知ってる?守ってる?自転車利用の交通ルールとマナー 」がわかりやすい。子ども用自転車の購入をきっかけに、親子で確認しておこう。
(川野ヒロミ+ノオト)