ママ友がいないとダメなの?子どもへの影響とお付き合いのポイント

第77回 みんなが共感!ママのお悩み
ママ友は、子育て中の貴重な理解者です。しかし「どうやってつくればよいか分からない」「適度な距離感が難しい」と悩む人も多いのではないでしょうか。ママ友がいない人の特徴とママ友をつくるコツ、上手なお付き合いのポイントを解説します。

ママ友がいない人の特徴は?

ママ友は育児の大変さや楽しさを共有することができます。無理につくろうとする必要はありませんが、1人でもいてくれたら何かと心強いことも確かです。

しかし、思うようにママ友がつくれず苦戦する人もいます。ママ友がいない人にはどんな特徴があるのでしょうか?

人見知りであまり外出しない

人見知りをしやすく積極的に外出しない人は、ママ友をつくりにくいタイプだといえます。ママ友になるには、やはり何度か会って、会話を重ねる必要があるからです。

公園や図書館、児童館などに子どもと足を運んでいるうちに自然と顔見知りになり、会話するうちに仲良くなるという流れが多いでしょう。

そのため外出の回数が少なければ、おのずとママ友をつくるチャンスも少なくなります。

仕事を頑張る合理主義者

仕事に真剣に取り組んできたバリキャリタイプの人は、学歴が高かったりキャリアを積んでいたりと、自分と価値観が似ている人との付き合いを好む傾向があります。

ビジネスの世界で揉まれた人は合理主義的な考えを持つようになるため、ママ友の会話や行動が非合理的に見えてしまうことがあるようです。

自分や子どもの得にならない世間話で盛り上がったり、終わりの見えない井戸端会議に長時間費やしたりしているように見えてしまい、なかなか共感できません。

実際はそうした普段の交流の積み重ねが仲を深め、結束力につながっている面もあるものの、合理性を重視する人はなかなかママ友の価値観を受け入れることができません。

メディアのイメージから欲しいと思えない

ママ友同士のトラブルがニュースになったり、ママ友という関係性に苦しむ様子を描いたマンガ・ドラマが世に出たりすると、「どうしてもネガティブなイメージを持ってしまう…」という人もいます。

ママ友の間に起こる嫉妬やいじめ、同調圧力などはメディアを通してみるときは面白いものの、いざ自分の身に降りかかったらと思うと怖くなるのです。

「ママ友同士の付き合いは怖いものだ」という先入観が態度や表情に現れ、せっかくママ友をつくるチャンスがあっても逃してしまいます。

ママ友がいないと子どもにも影響あり?

ママ友をつくるかどうか考えるとき、多くのママの頭をよぎるのは子どもへの影響ではないでしょうか。

ママ友をつくることで子どもにどんな影響があると考えられるかを見てみましょう。

ママ友がいるメリット

ママ友は同じように子育てに奮闘する仲間です。

育児に関する困りごとや、地域の情報・保育園・幼稚園のことなど、有益な情報交換ができ、1人よりも自信を持って子育てに向き合うことができるのです。

さらに、ママ友は育児に対する悩みや愚痴を話し、共有し合える身近な理解者でもあります。

自分の子どもより高学年の子を持ったママであれば、先輩ママとしてのアドバイスをもらえることもあるでしょう。

仲良くなれば、お迎えや預かりなど、困ったときにお互い助け合う協力者にもなります。

ママ友がいるデメリット

ママ友のデメリットは、人間関係の維持に、必要以上に気を遣うこともあるという点です。

時には女性同士の嫉妬やケンカ、仲間はずれなどに巻き込まれる可能性があります。

特に団結力の強いママ友グループだと、少しでもほかのママ友とずれた行動をすればコミュニティーから外される不安もゼロではないでしょう。

そのため、普段から細かい気遣いをしたり、ランチやお茶の付き合いが増えたりと時間・費用がかかります。

ママ友との関係でストレスを溜め込んでしまうと、自分の子どもに対する接し方にも悪影響があるものです。

気づかぬうちに子どもを傷つけたり、心配をかけたりしてしまう可能性もあります。

1人は寂しい!ママ友のつくり方

ママ友にはメリット・デメリットの両方がありますが、それでも初めての子育てにあたって周囲にママ友がいないとなんだか心細いという人も多いものです。

ママ友が欲しい人はどんなことを心掛ければよいかを解説します。

イベントには積極的に参加する

子育て世代のママをターゲットにした講座や子ども向けのイベントなど、地域で開催している集まりに足を伸ばしてみましょう。

同じ地域に住んでいる同世代のママが大勢集まっています。

特にママ向けの講座や教室の中でも、離乳食講座や赤ちゃん保育、ベビーマッサージなど、ある程度月齢が絞られているものに注目です。

ここに集まるママは必然的に子ども同士の年齢が近いため、共通の話題が多く話しやすいでしょう。

定期的に開催されるイベントに通い続けていれば、少しずつ会話の回数も増えて仲良くなれるものです。

話しかけやすい振る舞いを心掛けて

ママ友が欲しければ、まずは自分自身に目を向けて、親しみやすい雰囲気と振る舞いを心掛けましょう。

例えば、華やか・派手すぎる服装は周りのママが近寄りがたいため、清潔さやシンプルさを重視します。髪型やメイクも、ナチュラルな雰囲気にまとめましょう。

人と対面しているときには、口角を上げてニッコリ笑顔をキープします。さらに、上品な言葉遣いと相手を尊重する態度を心掛けましょう。

「なんだか優しそうな人だな」というイメージが定着し、周りのママたちが話しかけやすくなります。

自分から話しかける勇気も必要

初対面の人と話すのが苦手な人はたくさんいます。

しかし、「ママ友は欲しいけれど、話すのが苦手だから話しかけてもらうのを待っていよう」そう思っているのはあなただけではないかもしれません。

そんなときは、思い切って自分から積極的に話しかけるのが吉です。相手もママ友を探している立場なら、喜んで会話に応えてくれるはずです。

適度な距離感 ママ友との上手な付き合い方

ママ友は仲良くなれば非常に心強い反面、あまり距離が近づきすぎると関係がギクシャクしたり、思わぬトラブルに巻き込まれたりすることもあります。

ママ友とは適度な距離感を保つように心掛けましょう。具体的にどのような点に注意すれば上手に付き合い続けられるのかを解説します。

プライベートに踏み込みすぎない

いくら仲のよいママ友ができたとしても、相手のプライベートに踏み込みすぎないようにしましょう。

もちろん、自分のプライベートについても線を引くべきところは引いておくことが大切です。

例えば、「次の子どもはいつ頃の予定ですか?」「子どもも大きくなるし、マイホームを買った方がよくないですか?」などは、相手の家庭の事情によっては答えにくいこともあります。

自分にとっては何気ない言葉であっても、相手を不快にさせる可能性があることをしっかり頭に入れておくことが大切です。

お互いに詮索しすぎないように「よそはよそ、うちはうち」を意識することをおすすめします。

自慢話・愚痴・陰口はNG

ママ友の間で自慢話・愚痴・陰口はトラブルの火種になることが多いです。

たとえその場にいないママ友の話をする場合であっても、悪口を聞かされていい気分になる人はいません。

「あの人は自慢ばかりする」「愚痴や陰口が大好きな人」と、ママ友達から距離を置かれてしまう可能性だってあるでしょう。

また、愚痴や陰口はママ友コミュニティーの中をまわりまわって、本人の耳に入らないとも限りません。たとえ誰かがうわさ話を始めても、自分は参加しないようにしましょう。

無理のないペースで付き合おう

ママ友グループの中には、子どもの学校行事以外のプライベートでもずっと一緒に集団行動をするところもあります。

しかし、自分に合わないようであれば無理してすべてに付き合う必要はありません。

自分1人でゆっくりしたいときや家族で過ごす時間を削ってまで、ママ友付き合いをしていては、ストレスがたまってしまいます。

また、お茶会やランチで支出がかさみ、家計を圧迫することもあるでしょう。

1度や2度付き合いに応じなかったからという理由で崩れてしまうような関係ならばば、そこまでの関係だったのだと割り切る心の強さを持ちましょう。

まとめ

ママ友は子育てに慣れていないママにとっては心強い味方ですが、無理して付き合えば、新たな悩みを生む可能性もあると頭に入れておく必要があります。

まずは自分が悪口やうわさ話を避けて親しみやすい雰囲気をつくるなど、周りのママとよい関係を築ける状態にしておくとよいでしょう。

適度な距離感を保てば、ママ友とは良好な関係を築くことができます。