両親の離婚前後に表れる子どもの問題行動には、次のような行動がある。
・(保育園などで)ほかの子どもを叩いたり、噛みついたりと暴力をふるう
・食事をしなくなる
・夜遅くまで起きていたり、夜中に起きてきたりする
・奇声を発するようになる
・おとなしい性格の子がとめどなくおしゃべりをする
・つまづいて転ぶことが多くなる
・物を失くすことが多くなる
・宿題をさぼる
・保育園や学校に行きたがらなくなる
・朝起きられなくなる
・熱を出しやすくなる
「これらの問題行動は『次はママに捨てられるんじゃないか』という大きな不安が根幹にあって起こるものです。親の関心を引くために、今までいい子だった子がいうことをきかなくなるというパターンが非常に多く見られます」(円さん 以下同)
不安が強いと不眠がちになり、ボーっとして物を失くしたり、転んでけがをしたりするケースもある。まずは子どもがしっかり睡眠をとっているかきちんとチェックしよう。
このような問題行動がみられる場合、どのように対処すればよいのだろうか。
「まず、怒ったらダメです。イライラをぶつけてしまいそうな時は『一緒にご飯を食べようか』『ちょっとお昼寝しよう』と意識して場面を切り替え、息抜きをすること。間違っても『いい子じゃないからパパがいなくなった』『いい子だったのにどうしてそんなになっちゃったの?』などと言ってはいけません」
子どもはママの心理状態にとても敏感。まずはママが精神的に安定することも大切だという。
「悲しくて仕方ないとき、もう限界だというときに夜中でも連絡が取れる『友達リスト』を作っておきましょう。夜中でも応対してくれるカウンセラーや『いのちの電話』など相談センターの番号でもかまいません。これをお守り代わりにもっているだけで、不思議と心が落ち着きます」
ママである自分が明るく元気でいることが、子どもの安心感につながる。
子連れの離婚は大変だというけれど、「子どもがいるからこそ頑張れる」のも事実。心機一転、子どもと一緒に成長していこう。
(ノオト+北東由宇)