この春、“子鉄”なわが子を連れていきたい首都圏のお出かけスポットについて、“ママ鉄”の開祖として知られる『子鉄&ママ鉄の電車お出かけガイド 関東版』(エイ出版社)の著者、棚澤明子さんに聞いた。
春のお出かけ“鉄”スポットベスト3
3位:いすみ鉄道(千葉県)
「3月中旬~4月中旬まで、沿線に菜の花が満開。子鉄連れなら、デンタルサポート大多喜駅の近くにある、房総中央鉄道館がおすすめです。大きなジオラマや鉄道のお宝グッズがたくさんあり、オーナーご夫妻が温かく迎えてくれます」
房総半島を走る人気のローカル線、いすみ鉄道。春は鮮やかな黄色いボディの車両が、満開の菜の花畑を駆け抜ける。車窓からののどかな風景に親子で癒されたい。
いすみ鉄道
2位:秩父鉄道/SLパレオエクスプレス(埼玉県)
「子どもたちに大人気のSLで熊谷~長瀞へ。沿線には桜のスポットも多く、車窓からお花見ができます。長瀞には駅から程近いところに船乗り場があり、親子で川下りも楽しめますよ」
“都心から一番近いSL”として名高い、秩父鉄道のパレオエクスプレス。蒸気を上げながら野山を力強く駆けるその姿は、まさに“鉄”な絶景! 長瀞周辺の観光も合わせて楽しみたい。
秩父鉄道
1位:真岡鉄道/SLもおか(栃木県)
「下館からSLもおかで真岡駅へ。桜の季節なら車窓から全国屈指の桜並木が楽しめます。また、真岡駅にはプラレールなどで遊べるキッズコーナーがあり、同フロアからは線路も見下ろせます。さらに、駅周辺にたくさん並んでいる古い機関車も壮観。間近で見られるので迫力があります」
SLもおかは土日祝日に通年運行している人気のSL列車。運行区間の中でも、北真岡駅から真岡観光リス村間の約800メートルは「桜・菜の花街道」と呼ばれ、絶好のSLビューポイントになっている。また、停車駅のひとつである真岡駅も、駅舎が蒸気機関車の形をしているなど見どころたっぷり。“子鉄”のテンションうなぎ上り間違いなしだ。
真岡鉄道
いずれも都心からなら日帰りで行けるお出かけスポット。穏やかな季節の到来とともに、小旅行気分で足を運んでみてはいかが?
(根岸達朗+ノオト)