『ママの世界はいつも戦争』(ベスト新書)など、多数の女子の人間関係に関する著書を持つノンフィクションライターの杉浦由美子さんに聞いた。
「幼い子を持つママたちは、育児や家事に追われ、自分の時間をなかなか持てません。そんなとき、隣に夫がいるのに、話を聞いてくれない・かまってくれないと、寂しさを一層感じてしまうケースが多いようです」(杉浦さん 以下同)
実は、独り身だと意外に寂しさは感じないもので、寂しさは「相手がいて初めて生まれるもの」だそう。幼い子を持つママの場合、まさに「近くにいるのに気持ちをわかってもらえない」寂しさが引き金になり、不倫に走るケースが多いようなのだ。
「子どもが小さいうちは、ママたちは育児のストレスを感じてしまうことも多く、不倫が『外に出るきっかけ』になる場合もあります」
例えば、理由がないと子どもを置いて外になかなか出かけられないが、不倫相手と会うときには「友だちとランチするから預かって」と夫や実家に頼むケースも多いという。
そして男性側にとっても、未婚女性より、既婚女性のほうが魅力的に見える部分が多いそう。理由は、「未婚の人より、既婚女性のほうが、確実に恋愛体質だから」。
「男性にとって、『家庭の主婦』というのは一種のステータスなんだと思います。結婚を前提に付き合うという責任がないうえ、相手に子どもがいることで『母性』をより強く感じられる。おまけに、『他人のもの』という魅力もあります」
不倫のスタイルも、昔とはずいぶん様変わりしているそう。大きく変わったのは、かつての「既婚男性と独身女性の不倫」から、今は「W不倫全盛期」になっていることと、杉浦さんは指摘する。
「男の人がお金を持っている時代は、たくさん貢ぐことで若い女性が相手をしてくれましたが、今は男女が対等な関係。ラブホテルに二人でお惣菜を買って行って、ワインを飲みながら楽しむカップルもいるそうです」
割り切って楽しんでいるように見える、いまどきママたちの不倫事情。でも、最初は遊びのつもりが、徐々にのめり込んで本気になってしまい、ドロドロの展開になるケースは多々あるとのことなのでご注意を…。
(田幸和歌子+ノオト)