上の子が発するヘルプサインの一例
・おねしょをする
・下の子のおもちゃを奪う
・下の子を押したり、叩いたり、つねったりする
・チック症状が出る(まばたきを繰り返す、首を振るなど)
・忙しい時ほど抱っこをせがむなど、わがままにみえる行動が多くなる
・表情が乏しくなる
・ハキハキと話せなくなる
・仲良くしていたお友だちとギクシャクする
・すぐに泣く、怒る
「これらは『下の子にママをとられるかも』という嫉妬や焦りから発した行動である可能性があります。“人間が生まれて初めて感じる嫉妬の対象は、兄弟である”という説もあるほど。決して珍しいことではありません」(東さん 以下同)
これらの行動に対して、頭ごなしに怒るのはNG。下の子を叩いているのを見たら、ママとしては焦ってしまうだろうが、この場合は「叩くことがダメなの!」と、行為に対して叱るのがポイント。「なんでそんなことするの!」「ひどい子ね」などと、上の子を否定するような発言はご法度だ。
「寂しさを感じると、わがままで自分をアピールしてくる子と、自分の感情が表に出せず、はっきりお話ができなくなる子とにタイプが分かれます。一見問題行動はなくても、元気がなくなったり、喜怒哀楽が表現できなくなったりする場合があるので、上の子の性格を踏まえて、普段と違う点がないか観察してあげてください」
上記のような行動が見られた場合、上の子に対してのケアとして大切なのがスキンシップ。少しの時間だけでも添い寝をしてあげたり、頭を撫でたりすることで、子どもは安心する。
「子どもを正そう、と思うのではなく、子どものメンタルが安定するように働きかけることを意識しましょう。『最近怒りすぎていなかったかな?』とママ自身の行動を省みることも大切ですよ」
ママが困ってしまう問題行動も、上の子の「大好きなママにかまってほしい」という気持ちが別の形で表れたもの。ヘルプサインを感じたら、きちんと向き合ってあげたい。
(北東由宇+ノオト)