「夏休み中に限らず、『家に入るとき、必ず後ろを確認してから』『親が不在中に誰か来ても家に入れないこと』など、防犯ルールを親子で必ず確認しておきましょう」というのは、マザーネットの代表取締役・上田理恵子さん。
「電話がかかってきたら、どうするか→原則出ない」「来客も原則出ない」「宅配便も出ない」など、具体的に親子で決めておくのがオススメだそう。
また、特に男の子の家庭では、「鍵を持たせるとなくすから」と、決めた場所に置いておくケースも多いが、これは防犯上絶対にやめよう。
「ペンダントのように首から提げる子もいますが、『鍵っ子』とわかってしまうので、危険です。今はスプリング式などでズボンやベルトにつけておく子が多いですよ」(上田さん 以下同)
また、朝、学童保育などに行くときは注意していても、意外と多いのが、「いったん帰宅してから遊びに行くときに、つい鍵をかけ忘れるケース」だそう。
●“怪しい人を家に入れない”には、思わぬ落とし穴も…
「鍵のかけ忘れについては、『泥棒が入り放題だよ。〇〇を持って行っちゃうよ』などと子どもが大事にしているものを具体的に挙げると、気をつけるようになります」
どうしてもなくしがちな鍵も、「2つ目からは弁償」など、ルールを決めておくと良いそう。
「『鍵を作り直すと、〇円かかります』などと説明するのも良いかもしれません。子どもは自分自身が金銭的に痛いと思えば、注意するようになりますから」
また、「怪しい人は家に入れない」「怪しい人についていかない」というのは、小さな子でも誰でも知っていること。だが、これには意外な落とし穴があると、上田さんは指摘する。
「『怪しい人は家に入れたらダメだよ』などと言っても、子どもは『怪しい人=人相の悪いおじさん』と思い込んでいることがけっこう多いのです。でも、実際はそう単純ではないですよね? 実際に『悪い人』のイメージを絵にかかせてみたり、親子で話し合ってみたりするのも良いと思います」
一般的によく言われる注意事項が、はたして子どもに理解できているか、具体的にイメージできているか、夏休み前に親子で確認しておきたいものだ。
(田幸和歌子+ノオト)