Cさん「わが家は、上は私立、下は公立に通わせているけど、それぞれ“いいな~”と思うところがあります」
Aさん「うちの息子は、私立で満喫したスクールライフを送っているけど、いまだに小学校の友だちが忘れられないらしいの。2年生になって“どう? やっぱり受験して良かった?”と聞いたら、“うーん、6割くらいかな? あとの4割は、やっぱり地元が良かったと思う”と話してくれて…。いまだに私は、中学受験が本当に正しかったかどうかわからない」
Bさん「勉強面でのクオリティは高いけど、部活は公立の方がきちんとやっているイメージはあるよね。土日や夏休みもほとんど部活だから家にいないし、試合も積極的にやるし…」
Dさん「特に男子は、中学の部活は必須。思春期に入るから、外でたくさん発散してもらわないと、反抗期がひどくなりそうじゃない?(笑)」
Cさん「夕焼けをバックに、友だちと肩を組みながら川沿いを歩いて帰って来る公立中の子どもたちを見ていると、“青春だなぁ~”って感じるよね。私立だと、それぞれ方向が違うから、あんな光景にはならないし…」
Bさん「それって、かなりうらやましいかも(笑)」
●公立ならではの良さがある!
Cさん「でも、勉強面や先生の質は、私立や都立とは比べ物にならないよ~。宿題がほとんどないのもビックリだし、中3になると、先生が平気で“塾に行かせてください”と言うらしい。それは“どうなの?”と…」
Bさん「結局、1年生から塾に行かせたら、私立の金額とさほど変わらなかったりしてね」
Dさん「あと、公立は付き合っている男女も多いかな? まあ中学生だから、LINEやったり、映画観に行ったりでかわいいものだけど、勉強しない分、リア充になりやすかったりして(笑)」
Aさん「友だち関係も、公立だと小学校からそのまま続いていくし、みんな地元だから、生涯の仲間になりやすいんじゃない?」
Cさん「そういうメリットはあるかもしれないね。みんな家が近いから、いろいろと集まりやすいし、親の目も届きやすい」
Dさん「“運動会の打ち上げ”とか言って、ファミレスでかなり遅くまで遊んでいるみたいだよ」
Aさん「それは私立も同じ~。なんか最近の中高生って、何でもすぐ“打ち上げ”するよね。芸能人か!みたいな…(笑)」
Cさん「それも青春だから! もしも受験をあきらめたり、失敗しても、公立には公立の良さがある。何でも勝手に決めつけずに、それぞれの子どもたちに合った進路を勧めてあげるのが、親の務めかもしれないね」
親の価値観を押しつけず、わが子が望むのはいったい何なのか…勉強なのか部活なのか、それともこれまで生活を共にしてきた仲間なのか…まずは子どもの意見に耳を傾け、家庭でよく話し合うことが大切なのかもしれない。
(取材・文/バービー)