学費だけじゃない!?私立中通学の出費インパクト

学費だけじゃない!?私立中通学の出費インパクト

第1回 中学受験体験ママに聞く!本音de座談会
私立中学校といえば、学費割高だが、実はそれ以外に子どもたちの日ごろの交際費が家計をひっ迫するのだという。一体、どの程度かかるものなのだろうか。実際に子どもたちを私立中学校に通学させているという親たちに、その相場や発生状況を聞いた。

Bさん「私立に息子を行かせて知ったのは、想像以上にお金持ちの家庭が多いという現実。うちのような普通の会社員家庭も多いけど、息子の友だちは、自営業やお医者さんの家庭ばかり。別荘2つ持ちは当たり前で、住んでいるお宅も豪邸。子どもたちの金銭感覚もおかしいんだよね。お財布に1万円札が普通に入っているというから驚いたの」

Aさん「中間・期末テストが終わると試験休みが多いし、遊びに行く機会がグンと増えるから、交際費はかかるよね~。映画やファミレスくらいですむならいいけど、普通にディズニーランドやテーマパークに行っちゃうでしょ。そうなると、1回あたりの出費も1万円以上はかかる!」

Cさん「この間、“ディズニーランドでみんなでお揃いのパーカー買った♡”と、娘がキラキラ笑顔で帰ってきたの。ディズニーグッズって高いでしょ? それっていくらよ! 1回しか着ないのでは? と沸々きたわ(笑)」

Dさん「うちの子の友だちもお金持ちで、娘に“今日のお昼は何食べたの?”と聞いたら、“ここのハンバーグ食べたら、めっちゃおいしかった♪”って、スマホで高級なお店の写真を見せてくれたの。“ランチなのに1800円って、どういうこと?”と聞いたら、そのお友だちの行きつけなんだって。その子がくれるお土産も、毎回何千円もする高価なものばかりで、お返しにも困っちゃうのよ~」

学費だけじゃない!?私立中通学の出費インパクト

●夏休みだけで15万円の出費も!?

Bさん「交際費も計算外の出費だったけど、塾に行かせている家庭も多いよね。うちは、私立の上に塾なんて、最初はまったく考えてなかったんだけど、数学のレベルが高すぎてまったくついていけなくて…。しかたがないから、数学だけは塾に通わせているの」

Aさん「中3で行く海外研修も何十万単位でかかるでしょ。希望制となっているけど、行かない子はほぼいない。結局は“子どもがかわいそうだから…”と行かせることになるのよね」

Bさん「夏休みは、部の合宿や英語のキャンプなんかもあって、それぞれお小遣いも入れたら5、6万単位の出費。夏休みだけで10万円、いや、交際費も入れたら…軽く15万円は吹っ飛ぶね」

Dさん「寄付金も気になるところだな。あくまで寄付だから自由だけど、しなきゃしないでどうなのかな~と思うし…」

Bさん「本当にお金に余裕がある家庭はいいだろうけど、うちのような会社員だと、金額も悩ましいわぁ(笑)」

Aさん「学校指定の持ち物が、やたらと高いのも驚きだよね。体育館履きとか、無駄に学校のロゴが入っていて、“1足6000円ってどういうこと?”みたいな」

Cさん「そうそう! 成長して、すぐ履けなくなっちゃうのにね(笑)」

Dさん「たしかにお金持ちの家庭は多いけど、子どもの教育のために、あちこちやりくりして、親が努力して通わせている家庭が多いのも事実。お金をかけるだけの意義があるのが私立中だと思うから、締めるとこは締めて、がんばって乗り越えていきましょう」

Bさん「ゴルフ禁止、ビールじゃなくて発泡酒…しわ寄せがくるのは、すべてパパだったりしてね!(笑)」

学費だけでも、初年度は約100万円かかる私立中学。だがそれは、あくまで最低限の額であり、子どもや親の交際費、イベントにかかる出費などを計算に入れておかないと、教育費によって思わぬ家庭崩壊…ということにもなりかねない。つまらない見栄など張らず、各家庭に見合った進学を見極めるべきだろう。
(取材・文/バービー)