「恋人同士の頃は気にならなかったのに、ダンナを嫌いになってから、口臭が気になり始めた」「相手の口臭やオナラ、ゲップが気になるようになったら、夫婦の危険信号」
ラブラブの頃は気にならないことが、気持ちが冷めてくると許せなくなるというけど、これって本当? 夫婦修復カウンセラーの鈴木あけみさんに聞くと、こんな回答が。
「ひとつ嫌になったり、愛情を感じなくなったりすると、全部が嫌になってしまうのは、女性の特徴です。でも、口臭やオナラ、ゲップが気になるなんていうのは、お互いさまです」(鈴木さん 以下同)
人間だから、口臭も体臭もあるのは当たり前。一緒に生活すると気になってくるというだけで、それを邪見にするのは「子どもが相手の身体的特徴をからかうのと同じような幼稚なこと」と鈴木さんはきっぱり言う。
「女性にとってはおしゃべりやグチがガス抜きという面もありますし、結婚した相手の悪口を言いたくなる気持ちもわかります。ただし、それを人前で言うのは恥ずかしいことだと思います」
●相手の不満を並べ立てる前に、自分の行動も見直そう
鈴木さんのカウンセリング経験によると、こうしたグチをこぼす女性は、若い頃から長年一緒にいて結婚したケースなどによく見られるそう。
「高校時代から付き合っていたなどのカップルは、結婚後もそのときの関係性を引きずるケースが多いです。そして、男性は社会のなかでもまれて大人になっていくのに対し、女性は仕事をしていない場合、家庭内の立場に安心してしまい、成長しない。仕事をしている人は夫と対等な気持ちになり、尊重する気持ちを忘れてしまうケースは少なくありません」
交際時には、緊張感や、自分をよく見せようと作っている部分もあり、オナラやゲップをしなかった、口臭にも注意していたということも、もちろんあるだろう。
だが、妻の前では平気でそれらをするようになるのは、相手に安心感を覚えている証拠。逆に、自分も夫の前で平気で下着姿でウロウロしたり、ムダ毛の処理を怠っていたりするケースもありそうだ。
夫の口臭など、ささいなことが気になるのは、なにか別の不満が蓄積されているせいかもしれない。相手に配慮を求めるなら、まずは自分の行動を振り返ってみること。そうすることで、相手の意識も変化するかもしれない。
(田幸和歌子+ノオト)