たけのこはカロリーが低いイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか?また、たけのこを調理したとき、作るメニューによってカロリーはどのくらい高くなってしまうのでしょうか。この記事ではたけのこのカロリー、糖質の量と、たけのこを使った料理のカロリーを管理栄養士が解説します。
たけのこのカロリー(エネルギー)・糖質の量
たけのこ(ゆで)のカロリー(エネルギー)と糖質の量は以下の通りです(※)。
たけのこ100gあたりのカロリーは31kcal、糖質2.2gで、たけのこ1本(可食部200g)あたりのカロリーは62kcal、糖質4.4gです。
たけのこは野菜の中でも比較的カロリーが低い野菜です。たけのこより水分の多いだいこん(15kcal/100g)に比べると約2倍のカロリーですが、にんじん(30kcal/100g)とは同程度、糖質の多いかぼちゃ(78kcal/100g)と比べると半分以下のカロリーです。
ただし、カロリーが低いからとたけのこを食べすぎるのは止めておきましょう。ほかの野菜に比べると食物繊維が多く、繊維質で消化に時間がかかるため、胃腸の不調を招きやすくなります。また、胃腸の調子が悪いときも控えた方がいいでしょう。
※参照:文部科学省ホームページ「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
たけのこに含まれる栄養素
たけのこに含まれる栄養素と期待できる効果は以下の通りです。
便秘予防や健康づくりに欠かせない「食物繊維」
たけのこには100gあたり3.3gの食物繊維が含まれており、比較的食物繊維が多い野菜です。
日本人は野菜の摂取量が不足しており、食物繊維も不足気味です。食物繊維は便秘の予防だけでなく、余分な糖や脂質を吸着して身体の外へ排出してくれるため、生活習慣病の予防にも欠かせない役割があります。
過度な摂取は胃腸の不調に繋がるためNGですが、旬の時季は積極的にいただいて野菜不足を解消しましょう。
塩分の摂りすぎを調整してくれる「カリウム」
たけのこに含まれるカリウムは、100gあたり470mgです。だいこん(230mg/100g)、にんじん(270mg/100g)と比べるとわかるように、野菜の中でもカリウムが豊富です。
カリウムは余分なナトリウムを排泄してくれる働きがあるため、塩分の摂りすぎを調整してくれます。血圧が気になる方や、むくみが気になる方はカリウムをしっかり補給しましょう。
不足すると味覚障害や皮膚炎の原因になる「亜鉛」
たけのこに含まれる亜鉛は100gあたり1.2mgです。亜鉛は牡蠣や牛肉、ナッツ類に多く含まれ野菜にはそれほど含まれませんが、野菜の中では含有量が多い部類に入ります。
亜鉛は不足することで、味覚障害や皮膚炎の原因になることが知られています。食事が偏ると不足しやすい栄養素なので、食生活が乱れ気味の方は意識して摂るようにしましょう。
配信: トクバイニュース