分類として意外な野菜や果物
野菜と果物の違いが視点によって異なることは前述の通りですが、これを踏まえていてもつい迷ってしまいがちな野菜と果物をご紹介します。
一般的には果物とは呼ばれていない栗や梅などは、生産・園芸学上で農林水産省では「果樹」とされています。
またアボカドは野菜と思われがちですが、2年以上栽培する樹木なうえ、果実を食用とするものなので「果物」に分類されます。
トマトは果物として扱うか、野菜として扱うかが国によって異なり、アメリカでは過去に裁判になったこともあるのだとか(※)。スーパーなどでよく目にする、イチゴ・スイカ・メロン同様に視点や見解によって異なるのは、面白いですね。
※出典:Nix v. Hedden, 149 U.S. 304 (1893)
これは野菜?果物?視点別一覧
これまでの説明を元にスイカやメロン、イチゴなどを視点ごとにどのような扱いにしているかをまとめました。
なおグリーンピースやサヤエンドウ、えだまめなど未成熟なものに対しては農林水産省では野菜ジャンルで「果菜類」に、大豆や小豆など成熟・乾燥させたものは豆類、穀物と呼ばれています。一方、文部科学省の日本食品標準成分表によると「豆類」という分類になっています。収穫時期によって分類が変わります。
・未成熟な状態:野菜(サヤエンドウ、グリーンピース、枝豆)
・成熟、乾燥した状態(収穫・脱穀したもの):穀物(エンドウ豆、乾燥大豆)
野菜と果物の定義は視点や立場によって違う!
ふとしたときに疑問に思う「野菜と果物の違い」ですが、共通の定義などは存在せず、立場や視点によって異なります。日常会話やお子様などに聞かれたときなどに、思い出してぜひ紹介してみてくださいね。
参考
野菜の区分はどのようになっているか教えてください(農林水産省)いちごのあれこれ豆知識(農林水産省)果樹とは(農林水産省)日本食品標準成分表(文部科学省)総務省統計局日本食品標準成分表(文部科学省)
配信: トクバイニュース
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