初心者がベランダ・プランター栽培するならコレ!「ミニトマト」
実を食べる夏野菜はたくさんありますが、ミニトマトは初心者のプランター栽培でも比較的育てやすい野菜です。水や肥料などを適切に管理すれば、思った以上にたくさん収穫することが出来るでしょう。
また農家でもトマトの糖度を上げるために雨よけをすることがあるほどで、味のよいトマトを作るには果実の着色が始まったころから乾燥気味にするのがコツ。そういった面では、雨を避けやすいベランダ栽培がむしろ有利に働く野菜とも言えます。
<栽培時期の目安>
植え付け 4〜6月。収穫6〜10月
自分で育てれば“青”も“赤”も楽しめる「とうがらし」
夏の暑さに強く、育てやすくてたくさん収穫できるとうがらしは、小さいうち(果長4cm前後)に収穫すると、辛みがマイルドに。炒め物に生のまま加えても美味しくいただけます。
また、赤くなったものはオリーブオイルに漬けて辛味オイルにするとパスタなどに使えて便利ですし、もちろん乾燥させれば保存も効きます。
なお、小さいうちは比較的辛さが少ないといっても品種によりその度合いは様々。また栽培環境によっては「辛くないはず」の品種でも辛くなることがあることは覚えておきましょう。
<栽培時期の目安>
植え付け 4〜5月。収穫6〜10月
食べられるグリーンカーテンにもなる「きゅうり」
蒸し暑い夏に涼を呼んでくれる野菜、キュウリ。つる性の植物なので食べて美味しいだけでなく夏場にうれしいグリーンカーテンとしても有用です。
なお、比較的簡単といってもうどんこ病などの病害が問題となりやすい面もあるため、日当たりや通気性を確保することが大切。特に初心者であれば、たくさんある品種のうちからあらかじめ病気に強い品種を選んでおくことも大事です。
<栽培時期の目安>
植え付け 4〜6月。収穫6〜10月
いろいろな料理に使える夏の定番野菜「ナス」
食物繊維を多く含む、夏野菜の定番ナス。夏の暑さや雨にも比較的強く作りやすいため、家庭菜園の定番野菜でもあります。
煮物、焼きナス、天ぷら、炒め物、漬物と幅広い料理に使え、特に油との相性は抜群。ベランダにあれば何かと重宝するでしょう。上手に育てれば秋まで続けて収穫出来るため、長い間食卓をにぎわせてくれるでしょう。
水不足を特に嫌う野菜なので、雨が当たりにくいベランダ栽培では乾燥させてしまわないよう注意が必要です。
<栽培時期の目安>
植え付け 4月〜6月。収穫6月〜10月
花も楽しめる栄養豊富な緑黄色野菜「オクラ」
独特の粘りが美味しいオクラ。食物繊維のほか、ビタミンB1、B2、C、カロテン、カルシウム、リン、鉄、カリウムなど多くの栄養が含まれています。
また、いかにも夏らしい姿のその花も美しく、暑さに強く、夏の家庭菜園にピッタリの品目です。せっかく自分で育てるなら、さやが大きく育ちすぎないうちに収穫すると(開花後3~4日が収穫適期)柔らかさを楽しむことができますし、株を弱らせることなく長い間収穫ができます。株が大型になる品種もありますが、ベランダなど限られたスペースで栽培するのであれば草丈の低い品種が便利。
<ポイント>
植えどき 4月~5月。収穫6月~10月
ちなみに、サカタのタネでは「おいしい」「たくさん収穫できる」、「作りやすい」をコンセプトとした「おうち野菜(R)」というシリーズを展開しています。
これは初心者でも育てやすい品種をあらかじめラインアップした上で、それらの品種を栽培するための質問、相談に園芸のプロが直接電話やLINEで答えてくれる「コンシェルジュサービス」が付いているというユニークな試み。ベランダ栽培をやってみたいけれど自信がないという人は、こうしたサービスを利用して始めてみるのがいいかもしれませんね。
(文・宇都宮雅之)