「ハッキリ言ってしまえば、妻が言っていい話題かどうかを考えている時点でパートナー失格ですよ。『まだニコニコして聞いてくれているな』『顔が引きつってきたからやめたほうがいいかな』など、表情を見て分からないとダメ。それができていないと相手の地雷を踏んでしまい、いずれ離婚につながるということも考えられます」
また、夫婦それぞれの性格によっても、傷つきやすい話題を取り上げていいかは変わってくる。繊細であったり、人に物ごとを言われることに対して反抗的だったりする男性には、気にしている話をするのは控えたほうがいいそうだ。
「奥さまに関しては、心の内に収めるタイプと、ずうずうしく言ってしまうタイプと二極化しているように見受けられます。そもそも夫婦同士でもタブーの話題はたくさんあるはずです。自分の言いたいことを相手に全部言ってしまう人は要注意。もちろん、黙って我慢していればいいというものでもありません。夫婦とはいえ、相手との距離感を考えることはとても大切です」
●話題に出すのが難しそうな場合は、影からサポートしよう
どんな話題でも、相手から気遣ってもらっていることが分かれば夫だってうれしいものだ。話し方については優しい表現を選び、「あなたは十分素敵だけど、もし髪の毛が少し気になるようならシャンプーなどを変えてみる?」など、ほめながら伝えるといいそう。
もし夫婦関係が悪くならないか心配な場合は、あえて話をせず、影から食生活や生活習慣をサポートするのもいいそうだ。
「家族は病気になったときやトラブルが起きたときに支え合うものですよね。薄毛問題に限らず、夫が肌荒れをしていたら栄養を考えた料理を出してあげるなど、家族の体調をサポートするのが妻の役割でもあります」
要は、普段から相手を思いやることができているかどうか。もし、薄毛の話題を取り上げるなら、夫婦関係の良好なときを見計らって聞いてみよう。そのタイミングに気づけるかどうかは、今までコミュニケーションがちゃんととれているかがポイントのようだ。
(ノオト+石水典子)