1)片づけ指示は抽象的な表現はNG。具体的にしましょう!
小さい子どもへの指示の仕方に注意することが大事だという。
「多くのお母さんは“おもちゃを片付けなさい!”整理しなさい!”“散らかさないで!”と、曖昧な指示をしてしまいがちなんです。でも、子どもというのは、抽象的な表現はわからないものです。片づけの指示をするときは、“ぬいぐるみは人形箱のなかへ”“電車は電車箱へ“絵本は本棚へ”“ブロックはブロックの箱へ”」というように、具体的に言ってあげましょう。また、収納する場所には、視覚的にもわかりやすいように、入れるモノを写真や文字にして貼ってあげるとより効果的です!」(立石さん 以下同)
2)親が片づけに手をださない
“片付けなさい!”と機関銃のように叫びながらも、結局はしびれを切らして親御さんがやってあげてしまう家庭が多いという。
「わが子に口やかましく片付けの指示をしながらも、最終的に親がやってしまうと、“僕が片づけなくても、ママが片づけてくれる”と、学習してしまいます。例えば、“片付けなさい! もう幼稚園行く時間でしょ”と、叱っても片づける気配がなかったら、“今日は幼稚園お休みするしかないね”とか、“じゃあ、ママは先に行くからね”などと言って、玄関を出るふりをするなどすると、慌てて片付けすはずです。このように、指示したことは、絶対に子ども自身にやらせることが大事なんです」
3)家をゴミ屋敷にしない
ゴミ屋敷のような家はNGだそう。
「生後まもなく連れて来られたのがゴミ屋敷。生まれたときから散らかった家で過ごしてしまうと、当然“散らかっているのが普通”という感覚になってしまいます。つまり、“散らかっていて不愉快”という感情も起こらないので、“片付けよう”という動機がそもそも湧いてきませんよね?
それでは、片づけする子になるはずもありません。環境づくりはその子の人生をも左右しますので大事にしてください」
4)家をモデルルームにしない
逆に、モデルルームのような家もNGだと、立石さんは話します。
「子どもが毎日目にしている環境というは大事ですから、キレイに整理整頓されていることはもちろんよいことです。ただ、あまりに親がキレイ好きだと、汚い状態を我慢できないために、つい大人が自分で全部やってしまうので気を付けてください。モデルルームのような環境を維持するために親だけが必死に片付けているのはよくありません。子どもも家族の一員。共同生活者です。だから片づけさせましょう!」
子どもに片づけさせることは親の忍耐がいること。でも、小さいときに習慣づければ、叱り続ける必要もなくなります。ぜひ、今日からでも、実践してみてください!
(構成・文/横田裕美子)