●今晩からできる“睡眠ダイエット”
「質の良い眠りを維持することができれば、2大痩せホルモンが出ます。代謝促進や筋肉の合成に関わる成長ホルモン、脂肪や糖質を分解するコルチゾールが分泌され、次第に太らない体へとチェンジしていくのです。さらに、規則正しい生体リズムを習慣づければ、自立神経や食欲中枢も整い、無駄な食欲も抑えられます。逆に不眠だと、食欲をコントロールするホルモンバランスが崩れていきます。食欲を抑えるレプチンの分泌が低下し、食欲を増加させるグレリン、オレキシンの分泌が増加、過食肥満スパイラルへと突入していくわけです」(友野氏 以下同)
【睡眠ダイエット実践編】
1. カフェインの摂取は夕方までにする
2. 就寝4時間前までに夕食を食べ終える(納豆は夕食に)
3. 就寝1時間前になったら、明るさを調節できる照明や間接照明、アロマキャンドルなどを使い、やや暗めの暖色系の光にする(豆電球もNG)
4. 就寝前にスマホやパソコンを見ない
5. 好きな香りのアロマを焚く(ラベンダー、カモミール、サンダルウッド、ネロリがおすすめ)
6. 起きる時間を守る
7. 起床後は、真っ先に空を見上げる(体内時計をリセット)
8. 朝起きたら、コップ一杯の常温の水を飲む(血流を促す)
9. 朝ヨガをする
10. 朝食にフルーツとタンパク質を摂る
「まずはこの10箇条から始めてみて下さい。じわじわと細胞のなかから生まれ変わっていくのがわかるはずです。簡単でビフォーアフターが手に取るようにわかるようなダイエット法は、必ずリバウンドがやってきますが、睡眠ダイエットのように徐々に細胞から生まれ変わっていくダイエット法は、リバウンドが少ないとされています。また、この“睡眠ダイエット”に関して言えば、やりすぎずにいい加減なくらいがちょうどいい。不真面目にやるくらいが長続きするので、ぜひ3カ月は続けてほしいですね。日々の生活を少しずつ変えるだけで、体の変化をしっかりと感じられると思います」
毎日子どもの世話に家事に追われるママたちでも、お金をかけず、気楽にできる睡眠ダイエット。ぜひ今晩、やれることから始めてみては?
(取材・文/蓮池由美子)