●赤ちゃんにとっては負担が大きい「玄米」
なかでも要注意なのが「玄米」。ビタミンB1やミネラル、食物繊維を豊富に含む健康食ですが、反面、胃腸が発達していない赤ちゃんには負担が大きいといわれています。また、米アレルギーの子どもが玄米を食べると、白米よりもアレルギー症状が強く出ることがあるようです。一般的に玄米はアレルギーに良いイメージがありますが、かえって症状を悪化させてしまうことになりかねません。
同じ理由で麦や雑穀も要注意。麦はアレルギー値が高い食材であり、複数ブレンドされている雑穀もアレルギーのリスクが高まります。
また、食パンより消化が悪い胚芽入パン、玄米フレークなども内蔵に負担をかけてしまいます。離乳食として玄米粥などを用いるママもいるようですが、消化器官が成長するまでは控えたほうがいい食材のひとつといえそうです。
●妊娠中に口にするものにも要注意
また、妊娠中の場合は、母親自身が口にするものにも気を付ける必要があります。特にベジタリアン(菜食主義)やヴィーガン(完全菜食主義)の妊婦は胎児の成長に必要不可欠なエネルギー、動物性たんぱく質が不足しがち。大豆や全粒粉パン、ピーナッツなどを意識的に摂って、たんぱく質を摂取するようにしましょう。
過去には女優のナタリー・ポートマンが、妊娠中に限りヴィーガンからベジタリアンの食生活に切り替えたことが話題になりました。彼女にならい、産まれてくる我が子のため、一時的に主義を変えるというのもひとつの手かもしれません。
胎児であれ、乳幼児であれ、子どもが必要な栄養素を安全に摂れるか否かは親の手にかかっています。子どもの健やかな成長のためにも、しっかり心得ておきましょう。
(前田智行)