●反抗期の会話のコツは、意外にも話さないこと
「まず、人は命令されると反発し、それには従いたくないという思いが生まれます。親子の間では、その傾向がさらに強まり、反抗期ならなおさらです。勉強も、怒られて渋々やるのでは本人も納得がいかないし、素通りで身に付くはずがありません。どんな場合も命令はNG。子ども自身が選択したかのような“錯覚”をもたらすことができるメンタリストな親こそが、子を正しい方向へと導くことができるのです」(DaiGo氏 以下同)
片づけをしない、勉強しないなど、子どもの悪習慣は、自分自身で修正させることが必要だという。それには、子を取り巻く環境を変えることから始めてほしいと語るDaiGoさん。
「例えば、早起きを促し朝日を浴びさせる、朝食に集中力が育まれる玄米おにぎりやスムージーを与える。子ども部屋は、集中力が上がるブルーのカーテンを、壁は気持ちが落ち着くオフホワイトにし、ベッドや本棚は、勉強机から目に入らないところに置くなど、子どもを取り巻く配慮してみましょう。そして、子どもが自らの意志で“変わろう!”と思った時、いつでも変わることができることを決して忘れないでください。親は黙ってしっかりと見守る…これが大切なのです」
反抗期の会話のコツは、意外にも話さないことだという。
「多くの親がやりがちなのが、“親子コミュニケーション”という名を借りたお説教です。子どもの気持ちに寄り添うことをせず、親の意見を押し付ける行いは、子どもが心を閉ざす最大の原因です。黙って子どもの話を聞いてあげてください。親はあえて“話さない”が正解なのです。何かを伝えるのは、子どもが“すべて話せた”と満足してから後の話です。“後にしてくれる?”“~しなさい”は、親が絶対に口にしてはいけないNGワードであることを心がけて下さい」
どんな話でも耳を傾けてくれる親だからこそ、子は信頼できるという。命令や強制は禁物! 自主性を促す環境づくりや言葉かけを意識しよう。
(取材・文/蓮池由美子)