●カステラ包丁があればベスト
まずはケーキを切るための包丁の種類。パティシエの人は、カステラ包丁と呼ばれる専用の包丁で切っているといわれている。刀身が長くて薄いため、ケーキの切断面がキレイになるそう。とはいえ、カステラ包丁を持っているママさんはあまり多くないのではないだろうか。そんなときは、自宅にある包丁のなかで、できるだけ刀身が長くて刃の薄い包丁を使うといいだろう。ちなみに、パン切り包丁はスポンジやフルーツをボロボロにしてしまう可能性があるのでNG。
●冷やす&温める
では、用意した包丁でザクッと…。切りはじめる前に、ケーキは冷蔵庫のなかで冷やして、クリームなどをしっかり固めておこう。また、包丁に関しては、45℃程度のお湯に30秒以上つけて温めておくこと。温かい包丁でしっかり冷えたケーキを切ると、包丁のまわりのクリームだけが溶けて、崩れにくくキレイな状態でカットできるハズだ。ちなみに、少し面倒ではあるが、1回切るごとに包丁についたクリームはキッチンペーパーやふきんで拭き取って、再度包丁をお湯につけて温めると◎。また、ホールケーキを均等に切ることが苦手なようであれば、切る前にケーキ上面に包丁で少しだけ線をつけておくと、均等に切ることができるのでオススメ。
●ケーキをお皿に移すときも包丁で
さて、ケーキをキレイに切り分けることができたら、あとはお皿に取り分けるだけ。とはいえ、これがもっとも大変な作業かもしれない。ケーキサーバーという平らなスプーン状の器具があれば、簡単なのだがこれも一般家庭にはあまりなさそう…。代わりに包丁をケーキの底に差し込んで、ゆっくり落ち着いて取り分けるようにしよう。
クリスマスディナーの準備で、いつも以上に忙しくなるママさんも多いだろう。でも、1年に1回だけのイベントだから、とことん手の込んだことをやってみるのも楽しそうだ!
(文・奈古善晴/考務店)