エクセルで家計簿を作成するメリット
まずは様々な種類がある家計簿の中から、エクセルを使用して家計簿をつけるメリットを紹介します。
お金をかけずに作成できる
エクセルで家計簿をつけるメリットはなんといっても、エクセルがインストールされているパソコンさえあれば、初期費用をかけることなく家計簿をつけ始められるという点ではないでしょうか。節約の第一歩がここから始まります。
自分流にアレンジが可能
ライフスタイルや性格によって、人それぞれ使いやすいと感じる家計簿の形は異なります。エクセルなら好みの色やフォント、配置にすることができ、自分にとって使い勝手の良い家計簿を作ることができます。頻繁に使うものだからこそ、お気に入りを使いたいですよね。
面倒な計算の手間が省かれ、集計が簡単に
家計簿をつけるうえで面倒臭いと感じる作業の一つが収支の計算ではないでしょうか。日頃から電卓を使い慣れていないと、一つひとつ金額を足して計算をしていく作業は意外と手間がかかります。その点エクセルは関数を使用するため、集計して欲しい範囲を選択するだけで自動的に計算をしてくれますよ。
記入漏れや入力ミスも簡単修正
手書きやレシートを貼っていくタイプの家計簿だと、記入漏れや貼り忘れがあると修正をするのが大変です。日付順に書いたり貼ったりしていたらなおさらですよね。エクセルではそんな面倒な修正もセルを挿入することで簡単に追加できるので、日付順を崩さず綺麗な家計簿を作成することが可能です。
エクセル家計簿の構成
エクセルで家計簿を作成する際には、「記録シート(収入や支出など、日々の収支データを入力するためのシート)」、「年間収支表(毎月の収支を、記録シートを元に1年分一覧化した表)」、「資産管理シート(口座残高や証券、商品券、各種ポイントなど、保有している全ての金融資産をシートにまとめたもの)」この3つのパートをおさえて構成をすれば、家計をきちんと把握できますよ。
エクセルで家計簿を作るコツ
エクセルで家計簿を作成する際、意気込んであれもこれもと機能を盛り込んでしまうと、後々のメンテナンスが大変になります。初心者はできるだけシンプルに、最低限の機能のみに絞って作成することが、継続できる家計簿作り成功のポイントです。
エクセル家計簿の作り方
では実際にどのような手順で家計簿を作っていけば良いのでしょうか。ここではエクセルで家計簿を作成する手順を紹介します。
記録シートの作り方
まずは日々の収支を記入する記録シートから作ってみましょう。
入力項目を決める
家計簿に記録したい項目を決めて書き出します。この時、項目が多すぎにならないように注意してください。項目を細かくしすぎると、仕分けが面倒臭くなり長続きしなくなる恐れがあります。日付、費目(大、中、小の各カテゴリ)、金額は収支一覧表を作成するときに必要となるので、必須で作っておきましょう。
関連リンク:家計簿にいれると便利な項目はこちらの記事から確認!
フィルタを追加
多くの情報の中から欲しい情報をすぐに見つけられるように、フィルタ機能を追加しておくことをおすすめします。フィルタ機能を追加するには、機能を追加したい部分を選択→エクセルの右上に表示される並び替えとフィルタからフィルタを選択。たったこれだけの作業で快適度がぐっと上がりますよ。
費目を分類
収入と支出、貯蓄の費目をそれぞれ設定します。ご家庭のスタイルにあった費目を設定してください。費目をあらかじめ設定しておくと後が楽ですよ。
大カテゴリを色分けして入力する
初めに作った費目の大カテゴリを色分けして入力しておくと便利です。例えば、収入→赤色、支出→青色、貯蓄→緑色など。色分けができるので収入、支出、貯蓄がそれぞれ一目でわかるようになり非常に便利です。
貯蓄の計算式を入力する
貯蓄の金額セルに数式(貯蓄=収入合計-支出合計)を入力しましょう。貯蓄額を自動で計算できます。
年間収支表の作成法
年間収支表はピボットテーブルを使用して作成すると良いでしょう。ピボットテーブルは記録シートで記入したデータをグラフや図表などに可視化要約してくれる機能です。配色やフォント、費目ラベル位置、シートサイズなどを見やすくカスタムするとより使いやすくなりますよ。
面倒な場合はテンプレートを使用
自分で一から作るのは大変だなという場合は、家計簿テンプレートを試してみてはいかがでしょうか。一般的にマイクロソフトのエクセルで作成されており、ダウンロードするだけで簡単に使用することができます。ここではおすすめテンプレート12選を紹介します。
Office.com テンプレート
Microsoft Officeから提供されているテンプレートです。シンプルなものから、家計簿をつけるのが楽しくなるデザイン性のあるものなど20種類以上が配布されているので、自分にあったものが見つけやすいですよ。
形式:Microsoft Excel/提供元:Microsoft Corporation.
エクセル家計簿ank
ファイナンシャルプランニング技能検定1級のプランナーが作成した、必要最低限の機能を備えたオーソドックスで使い勝手の良いテンプレートです。収支を入力するだけで、支出費目が円グラフになります。「記入例」シートもあり、初心者でも簡単に使用できます。
2019年度版エクセルシンプル家計簿
2019年度版はGWの10連休に対応したver.も用意され、年度ごとにアップデートされたテンプレートが毎年配布されています。「ひと月にA4用紙一枚」しか使わないことが最大の特徴で、余分なものが削ぎ落とされた手軽さが魅力です。演算タイプと手書きタイプの2種類があります。
形式: Microsoft Excel/提供元:いつものきりんとうさぎ
シンプル家計簿
経済のプロであるファイナンシャルプランナーが作成したテンプレートで、Excel2007以降に対応しています。生活費収支予定、家計簿、月ごとの各シートに分かれていて、はじめに生活費に関する収支の予定を入力し、毎日の実際の収支と比べることが可能です。丁寧な使い方説明もあり、エクセル初心者でも安心ですよ。
形式:Microsoft Excel/提供元:オトメンパパ氏
家計簿-kurashi-note
基本的な家計簿の機能を押さえたテンプレートです。「サンプル」シートに入力方法のガイダンスがあるため、そちらを参考に入力して毎月の収支を把握できます。自分流にカスタマイズできるので、使い勝手のよい家計簿を作ることが可能です。あると便利な「貨幣管理」機能が付いているので、簡単に手持ちの貨幣を把握することができます。
形式:Microsoft Excel/提供元:ahmiosho 氏
エクセル複式簿記家計簿「運命」
複式簿記で細かな費目も記帳可能なテンプレートです。日商簿記3級程度の知識がある方におすすめです。日々の収支の記帳、賃借対照表、損益計算書などをそれぞれのシートで管理でき、全ての資産や収益、純資産、負債、費用をまとめて把握できます。
無料でダウンロードできるテンプレート
指定のセルに年と月を入力するだけで、自動で日付と曜日が表示されます。食費、居住費、光熱費、医療費、通信費、日用品、娯楽費、教育費、保険料、雑費などおおまかな項目別に金額を記入するシンプルでわかりやすいテンプレートです。
形式:Microsoft Excel/提供元:template.usefulhp.com
ママさんFPのラクラク家計簿
ファイナンシャルプランナーが相談者の声を元に作成した、簡単で使いやすく、継続的に使い続けられるテンプレートです。レシートや領収書を集めておき、月に一度支出を記帳するだけでOKです。年間集計表を活用すれば、年の初めの残高と、実際の残高を比べることができます。
形式:Microsoft Excel/提供元:ゆりもとFP事務所
無料エクセル家計簿
日々の収支を記録するための入力シートや、予算シート、月間集計シートのほかに、予算と実際の収支を比較できる予算実績比較シートが備わっています。プロテクトの解除もでき、必要に応じてのカスタムが可能です。
簡単!家計簿(エクセル版)
簡単でシンプルでありながら高性能をコンセプトに作成されたテンプレートです。お小遣い帳、毎月の集計、資産表で分かれており、都度記入するのはお小遣い帳の収支のみです。1~12月の1年間分が1セットになっていて、収入と利益、総資産の移行が自動グラフ表示されます。
カンタン家計簿&ライフシミュレーション
ゼクシィが提供する、将来のライフプランにあわせた管理できるように考えられたテンプレートです。各項目がライフプラン表とあわせてあるため、全体のお金の流れを把握しやすくなっています。数字を入れるだけの簡単入力も魅力です。
形式:Microsoft Excel/提供元:株式会社リクルートマーケティングパートナーズ
バザールでござーる
ダウンロードしたPDFを印刷して使用するタイプのテンプレートです。表紙にはバザールでござーるのおなじみの愛らしいおサルさんが印刷されています。家計簿とは別にお小遣い帳も配布されていますよ。
エクセル家計簿で無理なく家計管理を
家計簿は継続的につけることが大切です。3日坊主にならないためにもエクセルを活用し、無理なく続けられる自分にあった家計簿を作成してくださいね。