「動線」を考慮してモノを配置する
キッチンは、たくさんのモノで溢れています。
「動線」を考慮して使う場所に使うモノを配置すると、少ない労力で効率的に作業を行うことができます。
それでは早速、3つの事例をご紹介します。
【事例①】
まずはじめに、鍋や薬缶(やかん)などの水を入れて使うことが多い道具は、シンク下など水栓の動線上に配置します。
また、フライパンやお玉などコンロで使う道具は、コンロ下収納など、コンロの動線上に配置すると作業がスムーズです。
【事例②】
2カ所で使うモノの場合、どちらの動線からでも手を伸ばせば届く場所に配置しておくと便利です。
例えば、調味料類はコンロと作業スペースどちらでも使いますよね。
そこで筆者宅では、醤油などの液体調味料はコンロ下収納のワークトップ寄りに配置、塩コショウなどの粉末調味料は作業スペース下収納のコンロ寄りに配置して、どちらからでも一歩も動かず取れるようにしています。
【事例③】
食器の置き場所を考えるとき、取り出しやすさだけではなく片付けるときの動線も考えて配置すると便利です。
例えば、食洗機や水切りカゴと食器収納が近ければ近い程ムダな動きが減りラクに片付けられますよね。
キッチンの構造や収納スペースはご家庭によって様々なので、難しい場合もあると思いますが、できるだけ動線を考慮して、使う場所に使うモノを配置すると、効率的で使いやすいキッチンになりますよ。
「使用頻度」を考慮してモノを配置する
食器や調理器具、カトラリーなど数が多いモノは、使用頻度によって「一軍」「二軍」に分けて考え、置き場所を変えると作業効率が上がって使いやすいキッチンになります。
毎日使う日常使いのモノが「一軍」、たまに使うモノが「二軍」です。
例えば食器の場合、「一軍」は、手を伸ばせばスッと取り出せる中段(目線から腰高辺り)に配置します。フライパンや鍋の場合も、取り出しやすいコンロ下収納などに配置するのは「一軍」のみに厳選します。
使用頻度が低い「二軍」は、上段や下段などに配置。
たまにしか使わないので、多少取り出し辛くても問題ありません。
また、「一軍」は、出し入れのしやすさを最優先します。余裕をもたせて収納し、積み重ね過ぎないよう注意しましょう。
奥行きのある食器棚の場合は、棚の上部に空間があると奥の食器も取り出しやすくなりますよ。
因みに、使用頻度が高いモノを出しっ放しにしておく方法もあり、最も効率的な方法であるのは確かです。しかし、キッチンは油ハネなどで汚れやすくお手入れに時間がかかってしまうため、私はおすすめしません。
同じ種類だからと一カ所にまとめることに拘らず、使用頻度で「一軍」と「二軍」に分け、収納場所を変えることで作業効率が上がり、使いやすいキッチンになりますよ。
配信: michill(ミチル)