めまいや立ちくらみの原因になる貧血。貧血の対策には鉄分の補給が大切ですが、鉄分はどのような食べ物に多く含まれるのでしょうか?また効率的に鉄分が摂れる方法も知りたいですよね。この記事では、鉄分を補給できる食べ物や、おすすめの食べ方について管理栄養士が解説します。
貧血の原因と鉄分の働き
貧血とは、血液中の血色素(ヘモグロビン)濃度が低下した状態をいいます。ヘモグロビンの材料となる鉄分(※)が不足することで起きる貧血を「鉄欠乏性貧血」といい、予防には鉄分の補給が大切です。
ヘモグロビンは酸素を全身に運ぶ役割をしているため、貧血になると動悸、息切れ、疲労感、頭痛といった症状があらわれることがあります。
とくに女性は月経があるため貧血の方が多く、鉄分が不足しないようしっかりと補給することが大切です。
※栄養素の呼び方として、正しい呼び方は「鉄」ではありますが、この記事では便宜上「鉄分」と表現しています。
1日に必要な鉄分の摂取量

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、鉄分の1日の摂取量の目安は以下の通りです(※)。女性は月経の有無で目安の量が異なります。
自分の目安量を確認し、不足しないよう食事を食工夫しましょう。
貧血の対策として鉄分の補給は大切ではありますが、血液検査の結果ですでに貧血があることがわかっている場合や、貧血の気になる症状が続く場合は、ほかの病気が隠れていることも考えられます。自己判断せずにまずは医療機関の受診をしましょう。
配信: トクバイニュース