災害時に備えてカセットコンロとカセットボンベを用意している方も多いのではないでしょうか。筆者の私も、家に備蓄してあるからもう大丈夫!と思っていたのですが、カセットコンロとカセットボンベにはそれぞれ使用期限があることを知りました。冬の時季、カセットコンロは鍋料理などで日常的に使うことが増えますよね。この機会に使用期限のチェック方法や正しい使い方を確認して、安全に使用しましょう!
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カセットコンロ・カセットボンベの使用期限と確認方法
ずばり、それぞれの使用期限の目安はこちら。
・カセットコンロ…約10年
・カセットボンベ…約7年
部品が劣化して火災など事故を起こす危険性が高まるため、業界団体では、カセットコンロなら製造から約10年での買い替え、カセットボンベは製造から約7年での使い切りを推奨しています。
カセットコンロの使用期限の確認方法
カセットコンロは、ガス漏れを防ぐためのゴム製の部品が経年劣化して事故が発生する危険性があるため、製造から10年を目安に買い替えてください。経年劣化は未使用のカセットコンロでも進みます。使用の有無にかかわらず10年を目安にしてください。
経年劣化する部分は、カセットボンベとカセットコンロの接続部にある「Oリング」という部品です。
カセットコンロの製造年月は、本体に貼ってあるステッカーで確認できます。
左側に「21.10」とあるので、このカセットコンロは2021年10月に製造されたものだとわかります。
カセットボンベの使用期限の確認方法
カセットボンベの内部にはガス漏れを防ぐためのゴム製の部品が使用されており、こちらのゴム部品も使用頻度にかかわらず経年劣化します。そのため、製造からおよそ7年で使い切ることが推奨されています。
ただし、製造から7年以内であっても、サビが出ている・ゆがみや変形がある・キャップがされていないと、より早く劣化が進行している可能性があります。そのような場合は使用せず、正しい方法で廃棄しましょう。カセットボンベの安全な廃棄方法は後ほど紹介します。
カセットボンベの製造年月日は底面に印字されています。
画像の物では「20140318K2H」と印字されていますので、「2014年3月18日製造」だということがわかります。
同じ「2014年3月18日製造」でも、「140318」と西暦の下2桁から記載されることも。また、「14031812」のように「2014年3月18日12時製造」と西暦下2桁・月・日・時間という表示方法もあります。
古いものだと「西暦下1桁・月・日」という表示もあります(例えば1999年3月18日製造なら「90318」)。
危険な使い方をしていませんか?カセットコンロ・カセットボンベの正しい使い方をチェック
知らず知らずのうちにやってしまっているかもしれません。誤った使い方をすると火災などの原因になることも…。正しい使い方を確認して安全に使いましょう!
(1)使用するカセットコンロ専用のカセットボンベを使う
カセットコンロとカセットボンベは同じメーカーの物を使用してください。異なるメーカーだとガス漏れや火災の原因になります。
カセットコンロ本体やパッケージ、カセットボンベにも表示がありますので、確認しましょう。
(2)カセットボンベは正しくセットする
正しく装着されていないとガス漏れや火災の原因になります。カセットボンベの切れ込み凹部を、カセットコンロの容器受けガイド凸部に合わせてセットします。
(3)IH調理器の上で使用しない
誤ってIH調理器の電源が入ってしまった場合、カセットボンベが熱されて爆発する恐れがあり、危険です。
(4)家具・壁・カーテンから15cm以上離して使用する
引火しやすいものや可燃物、熱を遮るようなものから15cm以上離して使いましょう。可燃物に引火したり、カセットボンベが過熱して爆発したりする恐れがあります。
(5)テントの中や自動車の車内で使用しない
一酸化炭素中毒や酸欠になる恐れがあります。屋内で使用する際は換気に注意してください。
(6)大きな調理器具を使用しない
コンロを覆うような大きな鍋底の鍋などは使用しないでください。カセットボンベが過熱して爆発する恐れがあります。
(7)カセットボンベは温度が40℃以上になる車内などに放置しない
直射日光のあたる車内など、高温になる場所には置かないでください。カセットボンベが過熱して爆発する恐れがあります。
配信: 防災ニッポン