「美智子さまいじめ」の主犯だった、学習院「常磐会」とは――皇太子妃の座をめぐる“アンチ活動”

学習院「常磐会」から皇后、宮妃を出すというのが悲願?

――松平さん、かなりの厄介人物ですね。とにかく、常磐会から皇后を出すというのが悲願なんですね?

堀江 ……というように週刊誌などではされています。皇后だけでなく、当然、宮妃も常磐会から出るんだという空気はあったようです。さきほどご紹介した「浩宮妃は常磐会から…」の記事では、常磐会理事の木村清子さんのコメントによると「義宮さまの妃殿下が、旧華族の津軽華子さまにきまったとき、何人かの外部の人から“皇太子妃では負けたけど、今度は勝ちましたね。おめでとう”という電話をいただきました」とあります。

 ただ、この部分をよく読むと「外部の人から」とありますよね。週刊誌などマスコミでは、閉鎖的な印象をうける学習院の常磐会が、他大学の卒業生の女性たちと争っている姿を作り出されているわけですが、そういう作られた雰囲気に呑まれた、あくまで外部の人が「今度は勝ちましたね」などといってお祝いの電話をわざわざかけてくる……そういってるようにも聞こえます。

――「本当は私どもも、そういうことに拘泥いたしてはおりませんのですけども、ホホホ、外部の方々が盛り上がってしまって、ホホホ」みたいな本音を匂わせているってことですか?

学習院「常磐会」は「きゅうくつ」「わずらわしい」、否定する卒業生も

堀江 そうですね(笑)。常磐会を扱った昭和時代の週刊誌記事の中では、常磐会の有力者の談話を掲載しているものも多いのに、「常磐会から次の妃殿下を!」というような意気込みを熱く語る、実名の談話を見る機会がないのです。日本人は本音と建前を別にしているということもありますが……。

――ところで、特殊な空気を出している常磐会とは距離を置いている卒業生もいたりするのですか?

堀江 昭和くらいまでの価値観では、芸能界に入ることは上流階級出身の女性にとっては「身を落とす」行為だとされました。だから、小津安二郎の『東京物語』でおばあさん役を演じたり、老け役女優として有名だった東山千栄子さんは「終戦までは、総会への出席もご遠慮していました。戦後はぜひ出席してほしいといわれ、皇后さまにもお声をかけていただきましたが、何かきゅうくつで、好んで(常磐会の総会には)でかけません。格式ばっていますでしょ」とズバッと否定していますね。

 ちなみに、柳原白蓮さんのように、卒業はしていなくても幼稚園から高等科のいずれかに、何年かでも在学していれば、常磐会への入会資格は生まれるようです。とくに有名人になった女性には常磐会のほうから入会のお誘いも来るようです。

 旧・伯爵家の姫で、学習院高等科在学中の15歳のとき、「第一期東宝ニューフェイス」に応募、4,000人の中から合格資格を勝ち取った昭和の美人女優・久我美子さんによると「わずらわしく思えるので、はいらないことにしています」。

――みなさん辛辣ですね(笑)。

堀江 久我さんは、「クラス会のかたがたとはよく集まりますけど」と言っているので、クラス会≠常磐会なんですね。やはり常磐会の特別な空気は学習院出身者の女性でも好き・嫌い、向き・不向きがあることがわかります。

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サイゾーウーマン
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