子どもが納得する時間の伝え方。モンテッソーリ教師のやっている方法は?

予定の時間よりも少し前に声をかける

約束の時間の少し前に「そろそろ時間になるから、きりの良いところでおしまいにしようね」と声をかけます。

大人から一方的に通達するだけにせず、このときに子どもの同意を取っておくことがポイントです。パズルのように終わりがはっきりしているもので遊んでいるなら「それが終わるまで待っているよ」と話せば良いですし、公園の遊具で遊んでいるなら、「あと5分ね」「あと一回滑り台を滑ったらね」というふうに約束しても良いと思います。

終わりの時間になったら

子どもがきりの良いところで遊びをやめられたら、次の予定を楽しみにできるように話をします。お風呂に入る予定なら、「今日はお風呂でなんの歌を歌おうか?」と誘ってみてはどうでしょうか。子どもにとって遊びをやめるのは嫌なことですが、次の楽しみが見つかれば気が紛れると思います。

それでも「遊びをやめたくない!」と子どもが駄々をこねているときには、「さっきのお約束忘れちゃったのかな?どんなお約束だった?」と問いかけてみます。子どもとしても約束したことは分かっているので「仕方ないな…」という気持ちになりやすいものです。

それも効果なし!というときもあるかもしれませんが、そのときはズルズルと時間を伸ばすことなく、「お約束通り、お風呂に行きますよー」とあっさり対応します。子どもも独自の理由をつけて引き伸ばそうとしますが、あまり時間をかけずに切り替えましょう。理詰めで説得したり、怒ったりしてもあまり効果はないと思います。

それからもうひとつ大事なことは何かと言えば。子どもに約束を守ってもらうには大人も同じようにしなければなりませんね。子どもは大人から学ぶものですから、私も日頃から気をつけようと思っています。

<ライター/堀田はるな>

モンテッソーリ原宿子供の家・モンテッソーリすみれが丘子供の家教員、保育士。アパレル業界、eコマース、金融など様々な業種でのマーケティング業務を経験後、教育の道へ転身。日本モンテッソーリ協会承認モンテッソーリ教員免許取得。著作「子どもの才能を伸ばす最高の方法 モンテッソーリ・メソッド」。

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