事実婚で子供を授かったら子供の親権や苗字は?知りたい6つのこと

事実婚で子供を授かったら子供の親権や苗字は?知りたい6つのこと

5、事実婚夫婦の子供の相続や児童手当などに関する疑問

本章では、事実婚夫婦の子供の「相続」や「児童手当」などについて、解説します。

お金が発生する問題ですので、しっかりと確認しておきましょう。

(1)事実婚夫婦の子供の「相続」

事実婚夫婦の間の子供は、相続関係がどうなるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

事実婚夫婦に子供が生まれた場合、父親が子供を「認知」していれば、子供は法律婚夫婦の子供と同じように、母親および父親の相続権が認められます。

つまり、父親と苗字が違っていても、認知されていれば、父親の財産を相続することができるのです。

(2)児童扶養手当

シングルマザーやシングルファザーなどのひとり親世帯には、児童扶養手当が支給されています。

事実婚夫婦の場合、法律婚ではないためひとり親と同様に児童扶養手当を受給できると勘違いしている方もいらっしゃるでしょう。

しかし、事実婚であっても父母が生計を同じくしているため、基本的には児童扶養手当の支給対象になりません

6、事実婚で子供ができた場合に考えられるトラブル

事実婚は、大人同士で納得できていれば問題ありません。

しかし、事実婚夫婦に子供ができた場合には、次のようなトラブルが発生する可能性があります。

  • 事実婚夫婦と子供の間でのすれ違いが生じる
  • 子供ができてから内縁解消されてしまった

(1)事実婚夫婦と子供の間でのすれ違いが生じたらどうすればよい?

事実婚夫婦と子供の間で、以下のような理由ですれ違いが生じる可能性があります。

  • なぜ片方の親と苗字が違うのかわからない
  • 他の家庭と自分の家庭の違いがわからない

①なぜ片方の親と苗字が違うのかわからない

子供は、なぜ自分の苗字と片方の親の苗字が異なるのかを疑問に思います。

同じ家で生活しており、「父親」「母親」として家族であるにもかかわらず、親と苗字が違うという現実を子供はなかなか理解できないということがあるでしょう。

②他の家庭と自分の家庭の違いがわからない

子供は、社会で普通とされていることを当たり前のように普通だと感じる傾向にあります。

学校の友達は、両親ともに苗字が同じなのに、自分の家庭だけ特殊なのはなぜなのかを理解できません。

③対処法:親が子供にきちんとした説明をする

子供は、戸籍や事実婚の意味を最初からわかっていません。

親がしっかりとした説明をすることが必要でしょう。

苗字は違っていても、家族であることに変わりはないことをしっかりと伝え、子供への愛情が伝わるように日々心がけましょう。

(2)子供ができてから内縁解消されたらどうすればよい?

今の社会の男女は、一度戸籍上の夫婦になっていても、後に離婚することが珍しくありません。

事実婚夫婦でも、内縁関係を解消される可能性はあるでしょう。

内縁関係を解消されて自分1人で子供を育てることになった場合は、養育費などについて、相手としっかり取り決めをしましょう。

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