七五三の千歳飴 その意味や由来は?食べきれないときの活用法も!

七五三の千歳飴 その意味や由来は?食べきれないときの活用法も!

「千歳飴」は「ちとせあめ」と読み、七五三に欠かせないお菓子です。なぜ七五三で千歳飴は食べられるようになったのでしょうか。この記事では千歳飴の由来や意味、余ったときの活用法も紹介しています。知っておくと七五三がもっと素敵な行事になるのでぜひチェックしてください。

千歳飴の意味は?

七五三のシーズンになると、晴れ着に身を包んだ可愛らしい子どもが、千歳飴を手に持つ姿を見かけます。

千歳飴にはどのような意味があり、いつ頃から食べられてきたのかなど、実はあまりよく知らないという人も多いかもしれません。千歳飴について、七五三の行事とともにおさらいしておきましょう。

健康を願う気持ちが込められている

千歳飴は七五三の縁起物の菓子として知られる紅白の飴で、「千歳(ちとせ)」には、「千年」や「長い年月」という意味があります。

千歳飴のサイズは長さが1m以内、直径が1.5cm以内とされており、細長いのが特徴です。

千歳飴が広まったとされる江戸時代には、子どもの生存率が低く、長い飴には「粘り強く」「飴のように長く伸びて健康で長生きしてほしい」という願いが込められていました。

また当時は、砂糖などの甘味が貴重品だったこともあり、甘くおいしい千歳飴は七五三の祝い菓子としてとても喜ばれたようです。

無事に七五三を迎えられたという縁起を担いで、飴の色は紅白の2色が使われるようになりました。

七五三ってどんな行事?

七五三は、3歳と5歳と7歳を迎える子どもの成長に感謝し、これからの健康と幸せを祈る日本の伝統行事です。もともとは武家や宮中で行われていた行事でしたが、現在では広く一般にも普及しています。

女の子と男の子で祝う年齢が異なり、女の子は3歳と7歳、男の子は3歳と5歳でお参りをします。

七五三のお参りをする日は11月15日とされていますが、現代では11月の前後2ヶ月のうちどこかで七五三のお参りをすることも。

年齢の数え方には「数え年」と「満年齢」の2つがあり、子どもの成長具合や、親の負担などを考えて満年齢で七五三を行う家庭が増えてきているようですが、どちらでもよいとされています。

七五三の行事にも、千歳飴にも子どもを思う気持ちが込められているのですね。

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千歳飴の由来

千歳飴の由来には諸説ありますが、有名なものを3つご紹介します。

一つ目は浅草が発祥という説です。浅草で飴売りをしていた七兵衛が、紅白の棒状の飴を「千年飴(せんねんあめ)」という名前を付けて売り始めたといわれます。千年という名前や紅白が「長生きできる」「縁起がいい」として評判になったようです。

二つ目は、大阪が発祥という説です。大阪で商売をしていた平野甚左衛門(ひらのじんざえもん)が、江戸へ出てきて売り始めたといわれます。このとき「千歳飴」は「せんざいあめ」と呼ばれており、「千歳飴を食べると千歳まで長生きできる」という売り文句で人気になったとされています。

三つ目は、東京都千代田区にある神田明神の境内で売られていた「祝い飴」が起源という説です。七五三の日には、子どもを肩車した人々の行列が、昌平橋から境内まで続いていたといわれています。

千歳飴は内祝いにも

千歳飴は七五三らしさを感じられるため、内祝いにもおすすめです。

内祝いという言葉は、現在ではお祝いのお返しという意味で使われていますが、もともとは、喜びの気持ちを一緒に分かち合うという意味がありました。千歳飴に写真やメッセージを添えて、その気持ちを伝えられるといいですね。

日持ちしやすく価格も手頃なので、相手に気をつかわせずに贈ることができますね。デザインも豊富で、内祝い用に包装されたおしゃれなデザインのものもあります。

千歳飴の袋の絵柄にも意味がある

七五三では千歳飴を手にして写真撮影をするのが定番です。

千歳飴の袋を見てみると、昔ながらの絵柄のものからおしゃれなデザインのものまでさまざまです。神社でお参りしたときに授与される千歳飴の袋には、色鮮やかに描かれた「松竹梅」「鶴亀」など縁起のよい絵が描かれているものが多く見られます。

これらの絵柄にはどんな意味があるのか見てみましょう。

松竹梅

冬の間も枯れることなく、緑や花を楽しむことができる松と竹と梅は、3つを合わせてめでたいものの総称として呼ばれるようになりました。

1年中緑の葉をつけ、樹齢の長い松は「不老長寿」、地面に根を張り巡らせて新芽を出し、まっすぐに伸びる竹は「子孫繁栄」、厳しい冬を乗り越え、花を咲かせて春の訪れを告げる梅は、「気高さ」の象徴とされています。

現代では、松竹梅は縁起を担ぐものとしてだけでなく、物のランクとしても使われています。

鶴亀

「鶴は千年、亀は万年」という言葉があるように、鶴と亀は長寿を象徴する動物として尊ばれてきました。

中国に古くから伝わる伝説が由来のようですが、昔話の「鶴の恩返し」や「浦島太郎」に登場するように、日本でも長寿の象徴となって、めでたい動物として認識されています。

江戸時代には長寿を祈って鶴を折ることが広まり、これが千羽鶴の始まりといわれています。また鳴き声が遠くまで届くことから「天上界に通ずる鳥」ともいわれます。また日本では、亀の甲羅をモチーフにした六角形の「亀甲」文様は、縁起のいい図形として知られています。

おしゃれなデザインも人気

最近では、袋におしゃれなデザインやキャラクターのイラストが描かれたもの、高級感のあるものなど、千歳飴の種類も豊富です。不二家のミルキー千歳飴も有名ですね。

味だけでなく見た目でも楽しめて写真映えするものも多いので、好みの千歳飴を探してみましょう。

■昔ながらの千歳飴

京都の飴工房で、熟練の職人さんが一つひとつ丁寧に手作りした千歳飴。

らせん状のラインがおしゃれで、おいしさにこだわった千歳飴です。

できる限り天然の着色料を使用しており、本来の香ばしい甘さが楽しめます。

千歳飴はやっぱり昔ながらの定番が一番、という人におすすめです!

■千歳飴 真紅千鳥柄

真紅の落着いた手提袋に千鳥や鈴が描かれた、モダンでおしゃれな袋が特徴的。

主張しすぎないデザインは、着物とのコーディネートもおすすめです。華やかな着物の可愛さをより引き立ててくれそうです。

京都の飴工房で手作りされており、飴に描かれたらせん状のラインがアクセントになっています。

■友禅手提げ~プレミアム千歳飴入り~

特別な1日を、豪華な千歳飴で彩りたいという人にぴったり!友禅染のちりめん生地を使用した高級な一品です。

濃厚な味わいの「芳醇ミルク」と「芳醇苺ミルク」が入ったプレミアムな千歳飴。贈り物にしても喜ばれそうです。

■千歳飴 オリジナルタイプ

男の子と女の子が描かれた優しく暖かいデザインが特徴の袋で、七五三の撮影にもぴったり。

おいしさにこだわって作られた手作りの品で素敵な七五三のお祝いにおすすめです。

■七五三お楽しみ袋(おもちゃ入り)

紙ふうせん、吹き戻し、シャボン玉といった懐かしいおもちゃが入った七五三のお楽しみ袋です。日本の伝統行事である七五三で、昔ながらのおもちゃに親しんでみるのも楽しそうです。

写真撮影のときの小物としても活躍してくれますよ。

千歳飴は入っておらず、お菓子入りのものを選びたくない人にはおすすめです!

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