【プロが教える】おしゃれな超狭小住宅を実現する方法!立体的に空間全体を設計することが大切

【プロが教える】おしゃれな超狭小住宅を実現する方法!立体的に空間全体を設計することが大切

おしゃれな超狭小住宅施工実例17選

モダンな超狭小住宅施工実例 3例

階段をオープンにする

狭小住宅で面積を取るのは、階段です。
部屋の広さを感じるためにも、階段室を作ることはほぼありません。
また、階段から下に光を通すために、蹴上がなかったり光を下部に通す素材が使われたりします。

こちらの住宅も、階段スペースをオープンにして広がりが感じられるようにしています。

屋内に外をつくる

狭小住宅は土地そのものがコンパクトなので、隣地が迫り、庭を作るスペースがないことがほとんどです。
そんななか、庭のように植物のあるくつろげる居場所があるとぐっと贅沢な印象になります。

こちらは、天窓から光が降り注ぐ場所に大きなソテツを植えたスペースを作っています。
スペースはコンパクトですが、家の中のさまざまな場所から臨むことができ、太陽の光を感じる屋外みたいな空間になっています。

玄関は作らない

狭小住宅では、玄関スペースももったいなく感じることが多いため、設計によっては玄関扉を開けたらいきなりリビングということも。
そんな時は、ワンクッション入れるために、ガレージや土間を利用しましょう。

多目的に使える場所を作り玄関がわりに利用すれば、外から帰って扉を開けたら家の中が丸見えになることも防げます。

和風スタイルの超狭小住宅施工実例 4例

借景を利用する

隣地に緑がある環境なら、借景を利用するのは狭小住宅の基本です。
もちろん、将来なくなってしまわない公園などである必要がありますが、利用できる環境ならそちら側に開放しましょう。

外部の緑が見えると、室内の広がり方が全く違います。

階段に畳

狭小住宅の階段の利用の仕方は、前述のように大きなポイントになりますが、こちらは幅を広く取り、途中に畳スペース設けた例です。

片側は本棚になっていて、階段全体が自由な椅子スペースになっています。
本棚の反対側は窓になっていて明るく、本棚の高さが抑えられその先に空間があることが感じられるので、視線が遮られることがなく広々と感じますね。

また、階段が一直線に見渡せることもポイントで、長く広く感じる効果があります。

キャットウォークを収納スペースにする

狭小住宅の吹き抜けの効果はとても高いものがありますが、全体を吹き抜けにしてしまうと床面積は少なくなってしまいます。
そこでこちらは、吹き抜けの効果も得ながら、大きめのキャットウォークを設けて収納スペースとしています。

この方法なら、光を階下まで送り、天井の高さが感じられる効果を得ながら、収納スペースもたっぷり。
吹き抜け上部が屋根の形に高くなっているので、夜はアッパーライトでさらに高さを感じられるように設計されています。

くつろぎのソファスペースを1段下げる

段差を利用して、ソファスペースなどくつろぎのスペースを一段下げる方法もおすすめです。
低くなっていると囲まれるような安心感があ生まれて落ち着けるスペースになるほか、天井まで距離ができるので広がりが感じられます。

北欧・ナチュラルスタイルの超狭小住宅施工実例 4例

こもれるスペースを作る

狭小住宅は、圧迫感じないようにワンルーム空間に作られることも多いですが、全てオープンなスペースにすると落ち着く場所がないということも。
そんな場合は、こもれる場所を作っておきましょう。

デッドスペースのような狭い場所も、囲まれることで安心感が生まれます。
リモートワークや、集中したいときに便利なスペースになります。

中庭に面して大きな窓を作る

隣地が迫った狭小住宅でも大きな窓をあきらめないで、中庭に面した壁に大きな窓を設けましょう。
狭い敷地で中庭を設けるのは難しいことも多いですが、画像のように階段や廊下部分をあてれば中庭を作ることができることもあります。

画像のように中庭に面した窓枠をベンチスペースにするアイデアも素敵ですね。

家族全員のワークスペースを1箇所にまとめる

家族の各個室にデスクスペースを作ると、個室のスペースが大きくなって共用スペースを圧迫してしまいます。
そのため、画像のように家族全員のデスクスペースを集約する方法も。
教材や書類の収納もここにまとめておけば、各個室のスペースを抑えることができます。

家具は低めのデザインに

狭小住宅でも狭さを感じさせない方法のひとつが、家具の高さを抑える方法です。
低い家具でまとめると、壁面が広くなり空間全体がすっきりと広く感じます。
カラーも明るい方が、圧迫感がありません。

その他のスタイルの超狭小住宅施工実例 3例

壁をガラスにする

できるだけオープンなスペースにしたいと考えても、壁を設けたい場所はあります。
そんな時は、ガラスの壁を検討しても良いでしょう。
部屋を分ける壁なら、カーテンを利用して開閉できるようにすれば、必要に合わせてプライベート空間を作ることができます。

6坪平家も豊かな空間に

こちらの画像はなんと6坪の平家なのだそう。
目線が誘導される高い天井と、コンクリート打ちっ放しの空間がこだわりを感じさせてコンパクトながらとてもおしゃれな空間になっています。
狭小住宅は、希望の整理と優先順位が大切だということが感じられる住宅ですね。

ロフトを活用する

こちらはキャンピングカー並みにコンパクトにまとまったお部屋です。
天井高がある縦長のお部屋なら、狭小住宅のロフトは有効。
階段がわりの収納も楽しい作りになっています。

こんなデザインも!独自のスタイルを突き進む超狭小住宅施工実例 3例

階段踊り場が庭

こちらは階段の踊り場が庭のようなスペースとして造られています。
腰掛けられるような場所もあって、非日常感のある楽しいスペースになっています。

造り付けの収納家具を活用する

こちらは大きな収納にベッドスペースがある例です。
さらに、引き出しが踏み台になっている楽しいデザイン。

造り付けの大きな収納家具は、収納確保の面でぜひ検討したいですね。

使い方に縛られないインテリア

こちらは奥に進むにつれて、床面が低くなっていくデザインが目をひきます。
右側のパネルは、赤いチェアが置いてある場所はテーブルになり、手前の段差からはそのテーブルを梯子前の踏み台として利用する設計になっていて、少し驚きますね。

このように使い方を柔軟に考えるというのも、狭小住宅のポイントになります。

まとめ

今回は狭小住宅で豊かに暮らすためのヒントや、素敵な住宅の実例をたっぷりご紹介しました。
狭小住宅は、立体的に空間全体を設計することが大切になります。
そのため、設計者の力量が試されるとも言えるでしょう。

まずは、こちらの記事などを参考にして、どんな家にしたいのかを整理しましょう。
要望や希望がまとまっていればいるほど、完成した住宅が満足できるものになる可能性が高くなります。

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Hello Interior NOTE は、「住まいのことはプロに聞こう」をコンセプトに住宅のプロがインテリアや家具、住宅に関するコラムをお届けします。増えたおうち時間をより充実させるために、ご自宅をおしゃれにしたいと考える方が増えています。簡単にできるインテリアの一工夫から、出会うことが難しいお気に入りの一品まで、皆様に有益で新しい情報をお届けし、暮らしを豊かにするお手伝いができれば幸いです。
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