手巻き寿司といえば海苔で巻くものですが、その概念を打ち破る農家レシピを発見!レタスの大産地、長野県川上村の農家・新海智子さんに教わったのは「レタスでクルッ!手巻き寿司」。海苔と同じくパリパリしていますが…お味のほうはいかがでしょう?ということで、いざ実食♪
【レタス農家発】珍おにぎりレシピ!ホカホカご飯を包むのは海苔…ではなくレタス一択!塩昆布&追いマヨも◎
レタス農家の新海家。お祝い事があるときまって食べるのが、「レタスでクルッ!手巻き寿司」だとか。
「わが家では海苔よりもレタスのほうが人気があるんです~!机の上にレタスを1玉丸ごと置いて、自分でちぎるスタイルが定番です。1玉あっという間になくなってしまうので、わが家で食べるときは数玉用意します(笑)」(新海さん)
なんとも豪快な農家レシピ、さっそく作ってみましょう!
みんなでワイワイ♪「レタスでクルッ!手巻き寿司」
材料(3~4人分)
レタス…1~2個
ご飯…2合
米酢…50ml
砂糖…大さじ2
塩…小さじ2
刺身、厚焼き玉子など好みの具材…適量
しょうゆ・わさび・マヨネーズなど…各適量
作り方
1.レタスは丸ごと水洗いして水気を拭き、芯を取ってそのまま皿に乗せる。
レタスは芯を取るのがポイント。芯の部分に両親指を当ててぐっと押し込むと、芯が中にすぽっと入ります。その芯を取り出したらOKです。
こうすることでレタスの葉がむきやすくなるだけでなく、レタスの酸化も防ぐことが出来るのだそう。
「レタスにはポリフェノールが含まれていて、空気に触れると酸化して赤くなります。そして、このポリフェノールは包丁の金属にも反応することから、包丁でレタスを切ると刃が当たった部分がより早く赤くなってしまうんです。今回のようにレタスを生食する場合は、手でちぎるのがおすすめですよ!」(新海さん)
2.続いて、酢飯を作ります! ボウルに米酢、砂糖、塩を入れてよく混ぜる。
3.別のボウルに炊きたてのご飯を入れ、2を少しずつ入れながら、しゃもじで切るように混ぜる。
これで酢飯は準備完了♪
4.レタス、酢飯、具をテーブルにセッティング。各自でレタスの葉をむき、ご飯、具を乗せて巻き、召し上がれ!
酢飯と具を乗せて、食べてみると…おおっパリッとしたレタスが具材をうまく引き立てていて、これめっちゃ合います!また、レタスの甘味は酢飯の甘味と馴染んでいい感じ。マヨネーズを加えると一味違ったおいしさに!
「食べるときは、わさびしょうゆやマヨネーズなど、お好みの味でどうぞ。具を変えてもおいしいですよ」(新海さん)
ちなみに新海家では納豆や、甘辛く炒めたお肉とキムチを包むのが大人気だとか。次回、絶対に作ってみます!
想像以上においしいレタス手巻き寿司。どんどんとレタスが無くなり、気がついた時には1玉無くなってしまいました(驚)。
レタスの魅力を再発見できるこのレシピ、新海さんの生産者としての想いが込められています。
「レタスって葉の内側と外側で味が違うんです。外側は風味が強い分苦みも強め、内側は葉のサイズは小さくなりますが甘みが強かったり。葉をむきながら食べると、そのことに気づいてもらえるかなって」(新海さん)
なるほど。たしかにサラダのように盛り合わせたレタスだと、葉のどの部分を食べているのかわかりません。自分でむきながら食べれば味の違いも確認できます。
「収穫体験に来た子どもたちに、レタスのどの部分が好きか尋ねると、外の葉、内の葉、いろいろ食べて確かめてくれるんです。この手巻き寿司なら、それと同じことが食卓でできます。ぜひみなさんにも味わってほしいです!」(新海さん)
食べにくい葉はチャーハンに混ぜると◎
ちなみに苦みのある外葉、小さくて硬くて巻きにくい中心部は「チャーハンにおすすめ」と新海さん。
新海さんは、焦がし醤油味のチャーハンにレタスを合わせるのが好きだそう。
お好みのチャーハンを作ったら、フライパンのままレタスをちぎって混ぜ、10秒くらい炒めればOK。
「パリパリ感を残したいなら、入れてすぐに火を止めて。レタスをちぎるのは、小さな子でも喜んでお手伝いしてくれます」(新海さん)
レタスの味の違いを知りながら、余すところなく使いきるアイデア。ぜひ取り入れてくださいね。
新海農園
新海智子さん
2006年、結婚を機に一大レタス産地、長野県の川上村へ移住。農業経験のない状態から、夫が継いだ農業に共に従事する。現在は、5ha(ヘクタール)の畑を管理しながら、メインのレタスのほか、白菜などの葉物を中心に栽培している。女性農業者が自ら幸せを創造できるようにと、KURASHI FIT PROJECT(暮らしフィットプロジェクト)を主宰して講師も務めるほか、農林水産省農業女子PJメンバー、長野県食と農業農村振興審議会佐久地区部会委員など多方面で活躍中。
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配信: あたらしい日日