残暑厳しく食欲がわかない季節でも、つるっと食べられるのが、「ひやむぎ」や「そうめん」ですね。
そんな「ひやむぎ」や「そうめん」ですが、二つの違いをご存じですか?
なんとなく……見知ってはいるけど、ちゃんと答えられないかも⁉なんて方も多いのではないでしょうか?
この記事では、主婦歴19年目の筆者が「ひやむぎ」や「そうめん」の違いを分かりやすくまとめています。
さらに、ひやむぎやそうめんの各レシピも大公開!
それぞれの違いを知って、美味しく食べながら残暑を乗り切りましょう。
「ひやむぎ」と「そうめん」の違いを知ろう!
「ひやむぎ」と「そうめん」の違いは、2つのことで区別されます。
【①:太さによる区別】
・ひやむぎ:直径1.3mm以上1.7mm未満
・そうめん:直径1.3mm未満
これらは、日本農林規格(JAS)の乾めん類食品表示基準で定義づけされています。
ただし、例外もあり、1.7mm未満で手延べの場合は、「ひやむぎ」「そうめん」のどちらを名乗ってもよいことになっています。
理由としては、手延べは職人による手作業での製麺のため、厳密に分類することが難しいとされているからです。
【②:製法による区別】
・ひやむぎ:生地を薄く延ばし、刃物で切る
・そうめん:延ばすことで糸のように細くする
上記の通り。
ひやむぎは、うどんやそばと同じようにつくるのですね。
「ひやむぎ」とは
ひやむぎの歴史は室町時代にさかのぼり、小麦粉を使った麺の種類で「切麦(きりむぎ)」が起源になっているといわれています。
切麦はうどんをさらに細く切ったもので、ゆでて熱いうちに食べるものを「熱麦(あつむぎ)」、冷やして食べるものを「冷麦(ひやむぎ)」と呼んでいたそうです。
それらが今の「ひやむぎ」につながっているとのこと!
「そうめん」とは
そうめんの起源は古く、奈良時代に中国から伝わった「索餅(さくべい)」が元になっているといわれています。
索餅とは、小麦粉と米粉を練り合わせて縄のようにねじったものだったようです。
その後、鎌倉時代~室町時代の頃に中国から麺を手延べする技法が伝わり、現在のような姿になっていったとされています。
「ひやむぎ」と「そうめん」に栄養の違いはある?
「ひやむぎ」と「そうめん」は、規格や製法に違いはあっても、主原料はどちらも小麦粉であり、栄養価は同じとされています。
出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
「ひやむぎ」と「そうめん」の気になるカロリーは⁉
上記の表にもあるように、「ひやむぎ」と「そうめん」のカロリーは、
・乾めん100g:333kcal
です。
成人女性一食分のカロリーとしては、やや少なめと思われるので、カロリーを気にしている方には魅力的に感じますね。
しかし、栄養価の内訳を見ると炭水化物が約7割りをしめています。
「ひやむぎ」や「そうめん」だけでは、ビタミン・ミネラル・タンパク質が不足しがちになりそうです。
配信: トクバイニュース