子育てしながらでも両立は可能!
子育ての真っ最中であっても、フルタイム勤務での復帰は可能です。ただし、すべての人にフルタイム勤務が合っているというわけではありません。生活スタイルにあった自分なりの仕事のペースを見つけられると、無理なく両立できるでしょう。
時短とフルタイムを上手に使い分けよう
妊娠・出産を経て仕事に復帰するとき、フルタイム勤務を選ぶという選択肢もあります。ただし産後の体調に心配や不安があるなら、時短勤務で復帰してもよいでしょう。勤務時間が短い分、仕事と家事・育児のバランスが取りやすい働き方です。
子育てと両立しながら仕事に復帰したいといっても、働ける時間や稼ぎたい金額などは人それぞれ異なります。自分や家族にとってベストな働き方を選びましょう。
また、活用できる支援制度をチェックするのもポイントです。サービスを活用することで1人で抱え込むことなく、子育てと仕事を両立しやすくなります。
フルタイム勤務のメリット
フルタイム勤務にはどのようなメリットがあるのでしょうか?復帰するときの参考になるよう、まずはメリットを見ていきましょう。
経済的な安心感がある
経済的な安心感はフルタイム勤務のメリットです。給与や賞与などを育休前と同様に受け取れるため、経済的な基盤が安定しやすいでしょう。経済面の不安が解消されることで安心感につながります。
また、キャリアを重視して働きたいという人にとっては、育休前と同様の仕事ができる点もメリットです。仕事量・内容とも以前のように任されるため、再びキャリアを築きやすいといえます。
気分転換としての側面も
仕事が気分転換となるのも、フルタイム勤務で復帰するメリットです。子育て中は常に子どもの様子に気を配らなければならず気が抜けません。自分1人で気ままに行動していたころを、懐かしく感じる人もいるでしょう。
フルタイムで仕事をしていると、一時的に子育てから離れることができます。子育て中は人と会話する機会が少なくなりやすいため、同じ職場のメンバーとコミュニケーションを取ることで気分転換になるのです。
またフルタイムで働くことで、社会に参加できている実感も得やすくなります。誰かの役に立っていると感じられ、より充実感のある生活が送れるでしょう。
子どもとの時間がより大切に思える
フルタイムで働くと、必然的に子どもとの時間が少なくなります。だからこそ、一緒に過ごす時間はより大切なものとなるでしょう。大変な思いをして仕事をしている分、子どもの笑顔に幸せな気持ちを感じられます。
仕事でつらいことがあっても、家に帰って子どもの楽しそうな表情を見れば「明日からも頑張ろう」と思えるはずです。
また、ママが頑張っている姿を子どもに見せることは、子どもの成長にもつながります。「ママが頑張っているから自分も頑張ろう」と、積極的に家事を手伝ってくれるケースも少なくありません。
フルタイムで働く際の悩みどころは?
フルタイム勤務にはたくさんのメリットがありますが、悩みを感じることも少なくありません。子育て中にフルタイムで働くことの注意点を把握して、自分に合う働き方を選ぶ参考にしましょう。
時間を作りにくい
フルタイムで働いていると時間を作りにくく、やりたいことが思うようにできないときもあります。育児や家事には終わりがなく時間がかかるため、仕事以外の時間ですべてをこなすには、時間を捻出するための工夫が欠かせません。
やりたいことが思うように進まなかったり、自分の時間を取れない日が続いたりすると、ストレスに感じることもあるでしょう。
実は出費も増えやすい点に注意を
出費の増加にも注意が必要です。フルタイムで働くために、子どもを保育園へ預けるには費用がかかります。幼児教育は無償化されましたが、延長保育は変わらず有償です。毎月の出費が数万円増えることも珍しくありません。
また、家事の負担を減らすために食洗機やロボット掃除機を導入すると、購入費用で一時的に出費が増えます。フルタイム勤務で収入が増えると同時に、出ていくお金も増えやすくなるでしょう。
子育てと仕事を両立させるには?
子育てと仕事を両立するには、家庭内での協力はもちろん支援制度の活用も検討しましょう。また、すべてに完璧を求めず手を抜くこともポイントです。自分1人で頑張りすぎずに取り組むコツを紹介します。
夫婦の助け合いが必須
夫婦で助け合いながら子育てや家事に取り組むことで、仕事との両立がしやすくなります。子どもがいる状態で仕事へ復帰すると、復帰前よりやるべきことが増える場合がほとんどです。
子どもが生まれる前は仕事と家事を両立できていた人でも、タスクの多さに何から手をつければいいか分からなくなるかもしれません。1人で頑張りすぎると心身に影響が出ることもあります。
仕事と家事・育児を両立させるためには、夫婦でしっかりと話し合い、役割分担して協力することが必要です。
何事も完璧を求めすぎない
家事や育児を適度に手抜きすることも、仕事と両立する大切なポイントです。フルタイムで仕事に取り組み帰ってきたあと、家事や育児に使える時間は限られています。
帰宅後に夕飯を作り始めると、食事の用意に時間がかかりすぎてしまうかもしれません。手間を減らすには、時間のあるときに作り置きをしておいたり、冷凍食品や市販の惣菜を活用したりするとよいでしょう。
掃除や片付けも、毎日完璧にこなそうとしては疲れてしまいます。おもちゃはこの箱に入っていればOKというように、ルールをできるだけ簡単にするのもおすすめです。
支援制度や便利家電の活用
頼れるものを積極的に活用し、できるだけ負担を減らすことも、仕事と子育ての両立に役立ちます。自治体によっては、勤務時間の調整ができない日などに子どもの送り迎えをサポートしてくれる制度もあります。
また、ネット通販や便利家電を取り入れるのもよいでしょう。例えば、夕飯用の食材を宅配で届けてくれるサービスを利用すれば、買いものに行く手間を省けます。
ロボット掃除機があれば掃除が楽になりますし、食洗機があれば食後の時間に余裕を持てるでしょう。
ワーママの子どもとの接し方は?
「フルタイム勤務に戻ることで、子どもと過ごす時間が短くなるのでは…」と心配している人は、関わり方を工夫してみましょう。短い時間でも充実した濃厚な時間を過ごせます。
時間の長さより濃さで勝負
子どもと過ごす時間が短いと感じるなら、コミュニケーションの濃さを意識するのがポイントです。同じ時間一緒に過ごしていても、何かをしながらでは充分な関わりができていない可能性があります。
ほんの数分でも、子どもに集中する時間を取るとよいでしょう。例えば食後の10分は子どもとの時間と決めたなら、家事はせずに子どもの話だけに耳を傾けます。保育園の送り迎えを子どもとの時間にして、コミュニケーションを楽しむ方法もあります。
積極的な思い出作りを
平日に時間を取りにくいなら、休日にじっくり子どもの遊びに付き合ってあげましょう。連休があるときは、思い出になるような旅行や遠出をするのもおすすめです。
また、近所の公園で一緒に砂遊びをしたり、図書館へ絵本を選びに行ったりというような気軽なお出かけでも、子どもにとっては楽しい思い出になります。
外出できないときでも、自宅で子どもの好きな映画やテレビ番組を一緒に観たり、お菓子を作ったりなど、楽しむ工夫をして積極的に思い出を作りましょう。
まとめ
子育てとフルタイム勤務は両立可能です。ただし、1人ですべてを完璧にこなすのは難しいでしょう。夫婦で協力しサポートを活用しながら、手を抜けるポイントを見つけつつ取り組むのがおすすめです。
子どもとの時間は量より質を重視し、濃い時間を過ごせるよう工夫しましょう。短い時間であっても、子どもとじっくり向き合うことで、思い出に残る充実した時間を過ごせるはずです。