【管理栄養士監修】サラダチキンの栄養とカロリーを解説!上手な食べ方も紹介

鶏胸肉を使っているのにパサつかず、しっとりとした食感のサラダチキンは、ダイエット中や筋トレをしていてタンパク質を多めに摂りたいと思っている人には人気のメニューです。この記事では管理栄養士がサラダチキンの栄養とカロリーを解説。食べ方のアイデアも紹介します。

サラダチキンの栄養とカロリーについて解説!

サラダチキンは健康に気をつかう方の食事に向いていると言われますが、実際にはどのような栄養素が含まれ、カロリーはどれくらいあるのでしょうか。サラダチキンの栄養とカロリーについて解説していきます。

サラダチキンとは?

サラダチキンとは主に鶏胸肉に味をつけて加熱したもので、そのまま食べたり、サラダの具材にしたりとさまざまな食べ方ができます。
なかには鶏ささみを使用する場合もありますが、一般的には鶏胸肉の皮を取り除いて使うため、この記事では鶏胸肉(皮なし)の栄養素とカロリーを参考にします。

鶏胸肉の栄養成分

文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」によると、若鶏(胸肉・皮なし・生)100gあたりの主な栄養素とカロリーは以下のとおりです。

鶏胸肉(皮なし)は、タンパク質23.3g、脂質1.9g、カロリー105kcalと、高タンパク質・低脂質・低カロリーの食品であることがわかります。
栄養素は皮膚や粘膜の健康を保つ働きがあるビタミンA(レチノール)、脂質の代謝を助けるビタミンB2、タンパク質の分解を助けるビタミンB6、アルコールの代謝に関わるナイアシンなどが多く含有されています。さらに食事からしか摂ることができない必須アミノ酸がバランスよく含まれているのも特徴です。

タンパク質が豊富で低カロリー!市販のサラダチキンの栄養素とカロリー

市販のサラダチキンは1パック33~125g程度と幅広いサイズがありますが、カロリーは1袋あたり40~150kcalほどと、どれもタンパク質が豊富で低カロリーです。

また、市販のサラダチキンはオーソドックスなプレーン(塩味)以外にハーブやレモン、スモーク風味など、さまざまな味つけのバリエーションがあります。

ただし、味つけによっては塩分、脂質が高くなることもあるため、パッケージの成分表示をよく確認してから購入しましょう。さらに、低カロリーなサラダチキンではありますが、食べ過ぎればカロリーオーバーになることもあるため、摂り過ぎには気をつけましょう。

サラダチキンに不足している栄養素とは

高タンパク質・低カロリーのサラダチキンですが、原料となる鶏胸肉にはビタミンC、ビタミンD、ビタミンEが微量しか含有されておらず、食物繊維はまったく含有されていません。
そのため、サラダチキンだけの食事は栄養バランスが偏るため、足りない栄養素はほかの食品で補うようにしましょう。

サラダチキンと一緒に食べると良い食材や食べ方を紹介

サラダチキンに不足しているビタミンCは野菜や果物に、ビタミンDはきのこ類や魚類に、ビタミンEは植物油や種実に多く含有されています。そして食物繊維は野菜や果物、きのこ類、豆類、海藻などに豊富に含まれています。

そのため、果物や蒸した野菜、きのこ類、豆類、種実を使ったサラダにサラダチキンを加えたり、野菜やきのこ類、魚などを使ったスープの具に用いたりして、栄養バランスを意識した食事を心がけると良いでしょう。また、キウイフルーツやイチゴ、オレンジなどの果肉や果汁を使ったソースをサラダチキンにかけるのもおすすめです。

関連記事: