【医師監修】生理って何? カラダが不調になる仕組みと対処のコツは

【医師監修】生理って何? カラダが不調になる仕組みと対処のコツは

肌が荒れる。食欲が増す、もしくはなくなる。体重が増える。むくむ。イライラする。眠くなる……などなど、生理が近づくと体にはさまざまな影響があらわれます。こんなにいろいろなつらいことがおきるのに毎月来る「生理」って、いったい何なの? こんなに体調に影響が出るのはなぜ? つらい症状はどうしたら改善できる? など、生理にまつわる疑問について、産婦人科医の宋美玄先生に教えていただきました。

教えて先生! 生理ってそもそもなんですか?

生理は「今月、妊娠しませんでした」というサイン

ほぼ毎月、一定のタイミングで、子宮内膜がはがれ落ちることによって生じる出血を「月経(生理)」といいます。次の月経予定日がくる前に妊娠が成立すると、子宮内膜ははがれ落ちず、赤ちゃんのベッドとなるため、月経はおきません。妊娠しておらず、子宮や卵巣が健康にはたらいている場合、「妊娠の準備をしていたけれど、今月は必要ありませんでした。だからリセットします」と、子宮にためていた経血を排出し、月経がきます。
つまり、月経とは「今月は妊娠をしませんでしたよ」というサインなのです。
デトックス効果のような健康上のメリットがあるわけでも、女性の美と健康の維持に欠かせない存在でもなく、単なる子宮内膜の新陳代謝、それが月経です。


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