2022年のボジョレーヌーヴォーは11月17日(木)解禁!産地の特徴や歴史、今年の出来は?

2022年のボジョレーヌーヴォーは11月17日(木)解禁!産地の特徴や歴史、今年の出来は?

ボジョレーヌーヴォー解禁日が「11月第3木曜日」の理由【2022年最新】

日本でもボージョレー・ヌーヴォー解禁時には、カウントダウンイベントが開催され、お祭り騒ぎとなります。
でもなぜ、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁にお祭り要素がプラスされるようになったのでしょうか。

中世の頃から新酒は飲まれていましたが、この頃はまだお祭り的(商業的)要素はありませんでした。

ことの発端は今から67年前の1951年。
これまで軍隊への供給目的で綿密に決められていた出荷日を廃止し、ボジョレー生産者協会の「ボジョレーのワインは新酒(※)で、しかもできるだけ早く販売したい」という申請に対し、政府が許可したことから動き出します。

この地区でのブドウの収穫は9月中旬頃までなので、11月の出荷(解禁)は妥当です。
この年の解禁日は11月13日でしたが、その後15年間は日にちを特定せず毎年前後していました。

11月第3木曜日になったのは1985年

1967年から11月15日に固定されたものの、年によっては日曜日に当たってしまいます。

ヨーロッパの多くの国々が日曜日は酒店やレストランなどが休業日となります。
せっかくの解禁日が休業日になったのでは商売上がったり。盛り上がりも欠いてしまいます。

この状況を解消するため1985年以降、ボージョレー・ヌーヴォーの解禁日は現在の11月第3木曜日に固定されたのでした。
日本にボジョレー・ヌーヴォーが最初に入ってきたのもこの年で、以来途切れることなく日本で親しまれています。

※なおボジョレー地区で造られているのは、実はヌーヴォーだけではありません。
この他に同じガメイ品種で造られながらも新酒では出さず、熟成を経て、早くても出荷は翌年以降という「クリュ・ボジョレー」があります。
ちなみにこの「クリュ・ボジョレー」地区の10村はヌーヴォーを造ることが許されていません。

世界で最もボジョレーヌーヴォーを輸入する日本【2022年はどうなる?】

海外への出荷量は2004年をピークに、翌年からは徐々に減少を続けています。
現在はピーク時の約5割程度にまで縮小したものの、日本は国別輸入数量では2位のアメリカ、3位のカナダに大差をつけてのトップは今も変わっていません。 

ボジョレー・ヌーヴォーは本拠地のボジョレー地区はもちろん、大都市パリやボジョレー地区に隣接している美食の都リヨンなどで長年親しまれているようです。

日本は主要国の中では時差の関係で最も早く解禁を迎える国で、お祭り好きな国民性も反映してか、毎年盛り上がりを見せています。

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