習い事とのミスマッチどうやって見極める?

第3回 子どもの「習い事ミスマッチ」見極めポイントとは?
せっかく習い事を始めたのに、何だか子どもが楽しくなさそう…なんてことはよくある話。もう少し様子を見てみようと思っているうちに、あっという間に時が過ぎお金も消えていくこともあるでしょう。

無駄にならないかもしれないけれど、子どもに合わない習い事もあるはず。では、そうした習い事はどのように見極めれば良いのでしょう? 『一人でできる子が育つ テキトーかあさんのすすめ』の著者の立石美津子さんに聞きました。

●習い事の向き、不向きはどう見極める?

「習い事は少なからずお金が必要なことなので、できれば習い始める前にミスマッチを防ぎたいものです。そこで、大切なのは子どもの性格をしっかりと見極めること。たとえば、サッカーや野球はチームプレーが基本です。一方で、水泳やテニスは個人競技、というように子どもから始められるスポーツも大きく分類することができ、子どもによって向き不向きもはっきりします。もし、他の子と一緒に鬼ごっこなどをして遊ぶことが好きな子はチームプレーが向いていますし、他の子のことは我関せずでひとり遊びが好きな子であれば個人競技が合っているといえるでしょう」(立石さん、以下同)

3歳くらいまでは、どんな子どもでも周囲のことは気にしないものですが、4歳から5歳くらいになるとこうした傾向が顕著になってくるとのこと。性格を踏まえたうえで習い事を選ぶこともミスマッチ防止に役立ちそうです。

習い事とのミスマッチどうやって見極める?

●ブランドや評判で選ぶのはミスマッチのもと!

また、習い事を選ぶ際にどうしても気になるのが、教室のブランド力や評判。有名だし人気もあるからきっと我が子の能力も伸びるはず、と思ってしまうのはいささか早まった考えのようです。

「CMでよく見るからとか、クチコミサイトで評判が良いからということで選んでしまうことが多いと思います。でもそれは職業を選ぶ時と同じようなもので、『この会社が有名だから』とか『ブランド力があるから』とかではなくて、自分の能力に合う仕事に就ければすごく幸せなことですよね。習い事も同じで、入会前にも表層的な部分だけではなく、しっかりと実際に通う教室を分析しつつ、子どもの適正に合っているかどうか見極めることが大事です」

習い事はやってみないと合っているかどうかは分からないもの。ただ、親のアシスト次第で、遠回りせずに夢中になれる習い事と子どもを引き合わせる確率が高まるようです。

(構成・文:末吉陽子/やじろべえ)

お話をお聞きした人

立石 美津子
立石 美津子
子育て本作家・講演家。著書は『一人でできる子が育つ テキトーかあさんのすすめ』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『はずれ先生にあたったとき読む本』『1人でできる子になるテキトー母さん流子育てのコツ』『立石流 子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方 』など。
子育て本作家・講演家。著書は『一人でできる子が育つ テキトーかあさんのすすめ』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『はずれ先生にあたったとき読む本』『1人でできる子になるテキトー母さん流子育てのコツ』『立石流 子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方 』など。