新型コロナ感染者10万人超…「第8波」への備えとマストアイテム

説明:新型コロナウイルスの全国での1日あたりの新規感染者数の推移

新型コロナウイルスの全国での1日あたりの感染者数が10万人を超える日も出るようになりました。各地で「第8波」に入ったとの声も聞かれます。現状と個人でしておくべき備えをまとめました。

感染の広がりや特徴

全国のコロナ感染者が2022年11月15日に10万人を超えました。9月14日以来2か月ぶりで、専門家は「今後さらに感染者が増える可能性がある」と指摘しています。感染者数には地域差があり、北海道では過去最多を更新し、東北、中部地方などでも増加が目立っています。厚生労働省の新型コロナアドバイザリーボードの脇田隆字座長(国立感染症研究所長)は、「(2022年夏の)第7波で感染が少なかった地域で増えているように見える」としています。年代別では、10代を中心にした若い世代が多く、特に感染が広がっている地域では10代以下の増加が大きいそうです。

感染が広がっているウイルスについて

感染の主流になっているのは、オミクロン株の「BA.5」という系統です。夏の第7波で流行したウイルスと同じ系統で、それまでのデルタ株などに比べて感染力は強いけれど、入院や重症化のリスクは低いとされています。

ただ、感染者数が増えれば、その分重症になる人も出てきてしまいます。若い人たちほどではありませんが、高齢者の感染例も増えていて、重症者数や死亡者数も増加傾向にあり、注意が必要です。

どんな備えが必要か

マストアイテム1:コロナ抗原検査キット

流行に備え、あらかじめ購入しておきたいのが、コロナの抗原検査キットと解熱鎮痛剤です。

抗原検査キットは、薬局でもインターネットでも購入できますが、必ず国が承認したものを選んでください。承認したものには、「体外診断用医薬品」または「第1類医薬品」と表示されています。「研究用」と書いてあるものは国が性能を確認しておらず、誤った結果がでる可能性があります。

購入数については、例えば神奈川県では1人2キット以上、常備しておくことを勧めています。発熱やせきなどの症状が出た時は、いつでも自分でチェックできるようにしておくと安心です。

画像説明:厚生労働省と消費者庁は国が承認した抗原検査キットを使うよう呼びかけている(厚生労働省ホームページより)

マストアイテム2:解熱鎮痛剤

解熱鎮痛剤としては、アセトアミノフェンやイブプロフェン、ロキソプロフェンなどが市販されています。複数の成分が入った薬もあり、年齢や妊娠の有無などで使えない場合があります。薬局で備蓄用に解熱鎮痛剤を購入する際、薬剤師に相談すると良いでしょう。

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