
●黙って病院に行くのはNG!
注射と聞くと子どもが騒ぎ出すので、黙って病院に連れて行くというママは多いはず。しかしこれはあまり良くありません。前日にでも、「明日注射に行くからね」と子どもに伝えておき、注射が必要な理由をしっかり話してあげてください。子どもには子どもなりの覚悟があります。大人でもそうですが、どうせ嫌なことをするなら、突然黙って連れて行かれるより、宣言されたほうが潔いですよね。黙って連れて行くと、親への不信感が高まる可能性も。注射に行くことをきちんと伝え、物で釣るのはあまりよくないかもしれませんが、「病院のあとは○○食べよう!」「終わったら○○に行こうね」と、「楽しいことが待っている」と思わせるのもひとつの方法です。
●待合室で我慢させるには?
注射を打つ前の待合室は、子どもにとってはとてもつらい時間。大人でも、病院の独特な雰囲気が苦手…という人はいますよね。
少しでもリラックスさせるために、子どものお気に入りのおもちゃやぬいぐるみを持っていくと◎。ぬいぐるみは持たせるだけではなく、「○○ちゃんがんばって!」とぬいぐるみが応援してくれるように話しかければ、勇気も湧いてきます。それでも手に負えないほど泣いてしまうときは、受付に外で待たせて貰うよう頼みましょう。ほとんどの病院は承諾してくれますし、病院によっては順番になったら呼びに来てくれたり、携帯に電話をしてくれるところも増えています。
●「痛くない!」なんてことはない!
よく注射を打つときに「痛くないよ!」と子どもを励ます親を見かけますが、やっぱり子どもにとっては痛いもの。打ち終わった後に、子どもが「嘘をつかれた…」と感じてしまう可能性もあります。
「ちくっと痛いけれど、すぐ終わるよ」と本当のことを伝えつつ、すぐ終わることも強調してあげましょう。そして注射が終わったら、「よく我慢したね」「偉いね」とひと言、労いの言葉を忘れずに!
はじめは怖いと思っていても、一度克服すると、子どもに自信がつきます。注射について、正直に子どもと話し合い、不信感を抱かせることなく、注射をすませられるようにすれば、ママの負担も減るかもしれませんね。
(文・姉崎マリオ/考務店)